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選挙期間中によく見かける「候補者のポスター掲示板」。
立候補者が過去最多の56人に上る東京都知事選では、掲示スペース不足により増枠や掲示板増設の検討が進むなど、話題を呼んでいます。
一方でこの看板、選挙が終わったあとはどうなるのでしょうか?実は意外なものに生まれ変わって役目を果たしている自治体もあるんです。
その一例として、今年3月に県のトップが16年ぶりに交代となった熊本県知事選挙にまつわる記事を、改めて紹介します。
(初出:2024年4月1日)
処分までの道のり
今年3月の熊本県知事選では、県内の5426か所に掲示板が設置されました。
熊本県選挙管理委員会によりますと、掲示板の素材はべニアだそう。使用されたあとは選挙が終わるごとに処分されていて、その費用は個別に算出していないということです。
キャスター「処分するにもお金がかかりますからね、掲示板の処分はどうなっているんだろうと思いますよね」
市区町村ごとに処分の方法は異なるそうですが、掲示板を発注する段階で業者に処分まで含めて依頼する自治体もあるそうです。
ポスター看板が学校に?
そんな中で、掲示板を有効活用している自治体をみつけました。
宮崎市の江平(えひら)小学校では、ポスター掲示板を「教職員用の棚」として再利用。棚の内側には掲示板の名残である番号が残っています。
また、他の小学校 清武(きよたけ)小学校では、植物のプランターを乗せる台座として利用されていました。
選挙掲示板の再利用は、モノづくりのプロにとってどう映るのか。老舗オーダー家具工房、『木公房ひのかわ』の古島隆一さんに聞いてみました。
木工房ひのかわ 古島隆一さん「掲示板は防水タイプのベニヤを使うこともあるので、プランターの台座はばっちり」
そしてこんな提案も…。
古島さん「政治への関心を高めるために、本棚・イス・コーヒーテーブルなど一式を作って、図書館などに設置し、さらに政治に関する書籍を置くとより関心が深まるのではないか」
キャスター「普通の机じゃないと思うと『これなんだろう?』から政治に興味をもつ入口になるかもしれませんね」
役目を終えたポスター看板から、アイディア次第で様々な面から良い循環が生まれそうです。