GL敗退危機の“逆境”! 不撓不屈の“炎”が灯ったクロアチア代表MFコヴァチッチ「何をすべきかはわかっている」

クロアチア代表のMFマテオ・コヴァチッチ(マンチェスター・シティ/イングランド)が、EURO2024グループB第3節イタリア戦に向けた前日会見に出席した。23日、公式サイト『UEFA.com』が伝えている。

19日の第2節アルバニア戦では、試合終了間際に同点ゴールを喫したクロアチア代表。1分1敗のまさかの最下位。3大会ぶりとなるグループリーグ敗退も現実味を帯びる中、24日に行われる第3節イタリア戦は、勝てば決勝ラウンド進出の可能性が高まる一方で、引き分け以下に終われば帰国の途につくことになる大一番だ。

そんなイタリア戦に向けた前日会見に出席したコヴァチッチは、「プレッシャーは感じていない」と告白。チーム内で反省点を共有できたことを明かし、「全てのことをじっくり話し合った。調子が良くなかったことはわかっているからね。いつものような球際の強さもなく、落ち着きやコンパクトさも欠けていた。それが試合に影響を及ぼしているのは明白。球際では冷静にならないと。僕たちは何度も一緒にプレーし、お互いを知っているから、明日はそれを証明できると信じている」と見直すきっかけになったことを語った。

また、イタリア代表との対戦については「イタリアの選手たち…特に一緒にプレーするのが楽しかったジョルジーニョと会えることを本当に嬉しく思うよ」と前置きしつつ、「質の高い、組織力のあるチームとの厳しい試合になるだろう。その中で、何をすべきかはわかっている。明日はベストを尽くさなければならない。これまで何度も、そうしてきたように」と意気込みを示した。

ワールドカップの直近2大会でメダル獲得に導くなど、長きに渡ってクロアチア代表を牽引してきた主将MFルカ・モドリッチ(レアル・マドリード/スペイン)も、今年9月に39歳を迎える。ヴァトレニの“英雄”の代表引退も噂されているが、コヴァチッチは「これがルカにとって、最後のメジャー大会となるかは考えていない。まだこのチームとともにいて、リードしてくれていることを嬉しく、誇りに思っている。明日も最高のパフォーマンスを発揮して欲しいね」と言及。続けて「彼は、僕たちを導かなければならないことを自覚しているし、僕たちもルカに従うつもりだ。厳しい試合が待ち受けているけど、イタリア戦に集中するのみ」と恭順を誓っている。

モドリッチの世代を中心とし、人国約385万人ながら強豪国の地位を確立したクロアチア代表。これまでに何度も逆境を跳ね返してきた不撓不屈の“炎”が今、第3節イタリア戦を前に灯っている。

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