広島高速理事長に友道康仁氏就任へ 広島県職員出身の理事

 広島県と広島市が出資する広島高速道路公社(広島市東区)の新たな理事長に、県職員出身の友道康仁理事(63)が就く人事が内定したことが24日、分かった。公社初の民間出身の理事長となった現職の熊谷鋭氏(73)は7月5日の任期満了で退任する。

 友道氏は県都市建築技術審議官などを歴任し、2020年7月から現職。複数の関係者によると、県と市は熊谷氏の退任後も公社の組織改革を継続させる必要があるとして、理事として支えてきた友道氏の起用を決めたとみられる。

 20年7月に就任した熊谷氏は中国電力元副社長。広島高速5号二葉山トンネル(東区)の事業費が当初契約の1・4倍に膨らんだ問題で、19年12月に県職員出身の理事長が引責辞任したのを受け、初の民間出身者として登用された。

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