テレビ朝日、10月より新アニメ枠「IMAnimation」新設 第1弾は『ブルーロック』第2期

テレビ朝日は6月24日、同局初となる「テレビ朝日アニメラインナップ発表会」を本社1階アトリウムにて開催した。浦和希、海渡翼、小林裕介、浪川大輔、羊宮妃那、若山晃久が登壇したこの発表会では、新アニメ枠「IMAnimation」の立ち上げが発表された。同枠のコンセプトは「“今(イマ)”見たい!・今(イマ)見るべき“イマジネーション豊かな”作品」で、旬のアニメ作品を多くの人に楽しんでもらう狙いがある。

発表会では、10月5日より放送開始となる『ブルーロック』第2期の新情報が解禁。注目の新キャストとして、U-20日本代表チーム主将のオリヴァ・愛空役に日野聡、同チームのエース・閃堂秋人役に若山晃久の起用が明かされた。

浦・海渡の立つステージに呼び込まれた若山は驚きの表情で、「まさかこんな形でキャスト発表されるとは思っていなくて。お話伺った時はもうドキドキだったんですけど。新人らしく頑張っていこうと思いますので、よろしくお願いいたします」と挨拶。

本作の主人公・潔世一を演じる浦和希は、「もうワクワクですね。日野さんは僕が声優になる前から知っている方ですし。そんな方が、オリヴァというとても魅力的なキャラクターを演じるということで、どんな熱戦をされるのか、僕らもすごくワクワクしています」と期待を述べた。また、すでに始まっているというアフレコ現場では、「ぶつかり稽古のように体当たりでぶつかっています」と明かした。

蜂楽廻役を演じる海渡翼は、「初心を忘れてはいけないなというのはすごく感じますね。新たなこと、学ぶことはたくさんあるんですけれども、作品があってこその我々だと思ってるので。初心に帰って、もっと愛を込めてエゴ出して、第2期も挑んでいきたいなと思ってます」と心境をコメント。

若山はさらに、「実は僕……キャラクターは言えないんですけど、1期オーディションで別のキャラを受けてまして。その時は結果振るわずでしたが、今回参加させていただけるので、作品への思いは相当強いです。初めて出てくるちゃんとしたライバルのポジションということもあるので、僕なりに全力で向き合っていければと思います」と意気込みを示した。

『ブルーロック』第2期は「IMAnimation」枠内にて10月5日より毎週土曜23時30分から放送されることが発表された。また、奥嶋ひろまさによる大人気コミックを原作とするアニメ『ババンババンバンバンパイア』も同枠での放送が決定。キャラクター、キャスト、スタッフ情報も発表され、森蘭丸役を浪川大輔、立野李仁役を小林裕介が務めることが明らかになった。

発表会では、作品に登場する「こいの湯」のタオルを肩にかけて、浪川と小林が登場。このタオルについて浪川は「原作の先生が今日の発表会のためだけに書いてくれました。ロゴも原作にはないんですけど、アニメにはあった方がいいんじゃないかって」と説明し、この日のために特別に作られたタオルを披露した。

インパクトのある設定について浪川は「僕がやらせてもらってるのは、この森蘭丸というやつなんですけど、450年生きているヴァンパイアで、李仁くんのことを一途に守るという。理由は色々あるんですけども、誰にも渡さないこの強さがあるキャラです。僕も今日は『ブルーロック』のファンの人たちを奪いに参りました」とユーモアを交えて語り、会場の笑いを誘った。

これから始まるアフレコに対して小林は「もういかんせん、蘭丸が面白すぎて、本当に助走なしで急にとんでもないギャグが飛び出してくるので、それが僕は楽しみで楽しみでしょうがないんですよね」と期待を述べた。『ババンババンバンバンパイア』は2025年1月から放送開始予定となっている。

既存のNUMAnimationのラインナップも発表された。2024年7月6日には『小市民』シリーズ、2024年10月には『君は冥土様』、2025年1月には『メダリスト』が放送される予定だ。

『小市民』で小佐内ゆき役を演じる羊宮は、演技の難しさについて聞かれ「ミステリーと聞くと、非日常感が漂っているようにも見えるんですけど、映像もすごく綺麗で、日常の生活の中にちょっとずつ潜んでいくミステリーなんですよね。なので、お芝居で色をつけるということはあまり意識していなくて。会話劇を皆さんにも楽しんでいただけたらなと思います」と答えた。

作品の見どころについては、「ミステリーというのもそうなんですけど、タイトルにある通り、小市民を目指すっていうのも1つの魅力かなと思います。小鳩くんとゆきちゃんが一緒に物語を進めていくにあたって、どういうものが生まれていくのかも、ぜひ注目していただけたらなと思います」とコメント。

自身が演じる小佐内ゆきについて聞かれると、「甘いものがとーっても大好きで、おちゃめな部分がたくさんあるんですけど、7月放送ということなので、そこからどういうイメージになっていくのかも含めて楽しんでみていただけたらなと思います」と回答。キャラクターの魅力と共に、物語の展開に伴う変化にも期待を持たせる発言となった。

発表会の後半は、和やかな雰囲気の中でフリップトークがスタート。「今ハマっていること」をテーマに各出演者が個性豊かな回答を披露した。

浦は「ハラハラドキドキ」と題し、スリル体験へ興味を熱く語った。「ブルーロックの中の戦いって、もう負けたらもうそのまま敗退し、出ていかなきゃいけなかったりだったので。その極限のギリギリの戦いに身を置きすぎて、このハラハラドキドキが大好きになっちゃいました(笑)。それまでジェットコースターも全然乗れなかったんですけど、簡単に乗れるようになって、じゃあもっと上に行きたいなってなった時に、じゃあスカイダイビングだと思ったんです。残念ながら天候不良で断念したものの、またリベンジしたいです」と、自身の“ハラハラドキドキ”エピソードを生き生きと語った。

海渡は「動物動画を見る」ことにハマっていると語り、「やっぱりこう、癒しですよね。動物っていうのは一つの生命を育てる大切さとか、命の大切さもすごく感じますし」と、動物動画の魅力を熱心に説明。「やっぱりこう見てると飼いたくなってくるんですよ。猫も犬も飼いたいんですけど、まだ自分の面倒もみきれてないので。カワウソの動画で、特に食べるシーンにハマっています」と、会場の笑みを誘った。

若山はFPSゲームについて「一人で夜な夜なずっとやっていて。上から数えた方が早いくらいのランク帯なんです。上のランクに行けば行くほど若い子が多くて、10代の子とかめちゃめちゃマッチングして、ボイスチャットとかで会話とかするんですけど。10代の子たちってブルーロックのキャラクターの名前をつけてる子がめちゃくちゃいるんです。影響力ある作品だなと思っていたら、今回こうして自分が出れました」と、作品への参加を喜びと驚きを込めて語った。

浪川は「ゆずだいこん」を挙げ、「僕最近大食い動画をよく見るんですけど、だいたい見てる最中になんか食べてるんですよね。僕もなんかつまみながら食べたいなと思って」と、どうが視聴の楽しみ方を説明。さらに「ただ、ゆず大根には落とし穴がありまして、ぜひ気を付けてほしいんですけども、スーパーで売ってる袋からお皿に写して保存すると、賞味期限がわからなくなるんですよ(笑)」と、ユーモアで会場の笑いを誘った。

小林は「バイク」への情熱を語り、「生きてる間に自分が運転できるものは全て運転してやりたいっていうちょっと欲があるんで」と野心的な目標を明かした。「なので車の免許持ってますし、あとバイクの免許も持ってるんですけども、ちょっとこの度大型を取って全て乗れるようにしようという」と、具体的な行動を起こしていることを報告。「なんか定期的になんか免許取ってないと、自分がどんどん劣化していく気がするので。バイクってもう直に風を感じられるので、今の時期走ると気持ちいいんですよ」と、バイクの魅力を熱く語った。

最後に羊宮は「お菓子の動画」という回答で、甘いものへの愛着を示した。「お菓子の紹介動画もいいなと思うんですけど、最近はおかしを作っている過程の動画をよくみていて。小市民たるもの、お菓子巡りはやっぱり必要じゃないですか。でも巡るってなると時間もかかるので、動画で見れる時代ですし、そこから摂取していきます」と、演じるキャラクターになぞらえたコメントでイベントを締めた。
(文=すなくじら)

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