【阪神】陽気なビーズリーから広がる「英会話の輪」 2年目の〝梅雨〟にも対策万全

来日2年目に突入し、成績も良化した阪神・ビーズリー

来日2年目の〝助っ投〟が猛虎投手陣を支えている。阪神・ジェレミー・ビーズリー投手(28)が24日、甲子園で行われた投手指名練習に参加。アメフトボールを使ってのキャッチボールや、トレーニングなどで汗を流した。今季はコンディション不良でやや出遅れたものの、ここまで5試合に先発し、3勝1敗、防御率1・78をマーク。8日の西武戦(甲子園)では来日初の完投勝利を挙げるなど、先発ローテの重要な一角を担う。そんな虎の背番号99の素顔とは――。

来日1年目の昨季はシーズン途中で中継ぎから先発へ転向。2年目の今季も先発として防御率1点台を誇り、今やビーズリーはタイガースになくてはならない存在となった。そんな右腕は明るい性格の持ち主でもあり、猛虎投手陣の〝潤滑油〟的な存在となっているようだ。

他の投手たちとの和気あいあいとしたムードを物語るように、ビーズリーは「ニシ(西勇)選手が普段から英語の勉強をされているので。英語で話してくれたりとか、そういうコミュニケーションが結構取れるから、よくしゃべるよ」と告白。ベテラン右腕の西とは母国語でフレンドリーな関係を築きつつ、仲むつまじく会話しているエピソードを明かした。

その上で西勇の英語力に関しては「僕のしゃべった英語を理解しているのがわかるから、初めよりとても上達しているね」とも評価。さらには「ダイゴ(石井)だったり、今は一軍にいないから、最近はしゃべれてないけど…アオヤギ選手もすごく仲良し。野球のこともそうだし、皆と同じように普段のことも話すよ」と満面の笑みを浮かべながら打ち明けた。異国の地で素晴らしき仲間たちにも恵まれ、タイガースの一員としてすっかり溶け込んでいる。

近畿地方は21日に梅雨入りし、湿度の高い状況での登板が続く。日本独特の〝レイニーシーズン〟においても、対策を怠らない。「いっぱい汗をかくから着替えたり、短いイニングだったら汗をかかなくて済むので。なるべく手や体がビショビショになった状態でプレーしないようにするつもりだよ」

自身の体質もしっかり理解しており「ロジンは滑りやすくなってしまうから。足でしっかり拭いたりするようにしているよ」と初歩的な方法で手汗対策に励んでいる。

チームは24日現在、広島と2ゲーム差で2位をキープ。しかしながら5位タイで最下位に並ぶ中日とヤクルトとの差もわずか3・5ゲームとなっている。リーグ戦再開後も打線の低空飛行が続いているとはいえ、頼れるナイスガイな助っ人の好投で〝常勝気流〟に乗せたいところだ。

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