西区宮谷小の6年生にジーユーが出前授業 子ども服の回収で難民を支援 横浜市中区・横浜市西区・横浜市南区

難民への理解を深めるグループワーク

宮谷小学校=西区宮ケ谷=の6年1組で6月18日、(株)ジーユー横浜ビブレ店の社員が「”届けよう、服のチカラ”プロジェクト」の出前事業を行った。

同クラスの児童40人は、4月から総合的な学習の時間で同社と連携して「まだ着ることができる」子ども服を回収をし、集めた古着を難民キャンプに寄付する活動をしている。

授業では、同社の社員が難民をめぐる背景や状況をスライドを用いて説明。「紛争体験ワーク」では、自分が難民になったら何が必要か想像し、グループで意見を出し合った。服には寒さから身を守るなど生命や健康の維持だけでなく、好きな服を着ることで気持ちが明るくなったり、職業や所属を表すことができるなどの力があると学んでいた。授業の最後には、同社が回収した服がどのように活用されるのかを動画で視聴した。

授業を終え、福島一翔さんは「集めた服が現地に届き、世界に貢献できると改めて分かった」、福原梢さんは「困っているいろんな人を元気にしたい」と話した。

地域にも呼びかけ

同クラスが集めるのは下着や靴下以外の160cm以下の子ども服で、11月まで行う。校内に回収箱を設置して全校児童に寄付を呼びかける。また、夏休み明けからは地域のイベントに出店するなど地域の人にも協力を仰ぎ、活動の幅を広げていく予定だという。イベントの期間だけでなく、学校に持参も可能。

担任の杉原伸一教諭は「世界とつながり、貢献するためにできることは何か、子どもたちが考えて始まった。地域とともに活動していくことで、自分たちだけでは成し得ない成果が出せたら」と話す。

「地域の人にも協力してもらいたい」と児童

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