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Isabelle Yr Carlsson
[コペンハーゲン/ロンドン 24日 ロイター] - デンマークの製薬大手ノボノルディスクは24日、爆発的に需要が拡大している肥満症治療薬「ウゴービ」と糖尿病治療薬「オゼンピック」に使われる皮下注射用ペン型針の充てん(フィル・フィニッシュ)のための新たな施設を、41億ドルを投じて米国に建設すると発表した。
建設されるのは、同社が米国の主要製造拠点と位置づけているノースカロライナ州クレイトンの工場の敷地内で、2027―29年に完成の予定。既に2500人に上っている現地雇用規模はさらに1000人増える。
ノボノルディスクは昨年ロイターに、米国と欧州の幾つかの工場内でフィル・フィニッシュの施設を拡充する取り組みを進めていると明らかにしていた。
ウゴービに関しては米国で発売を開始した2021年半ば以降、同社はデンマーク本国やノースカロライナを含めた外国の工場で増産のために数十億ドルを投資してきたが、現在も供給能力が需要に追いついていない。
複数の専門家の予想では、ウゴービなど減量薬の年間売上高は30年初めまでに約1500億ドルに達するという。