西園さん(鳥栖工高3年)「2冠」に笑顔 キックボクシングとムエタイでベルト奪取

2本のタイトルベルトを携えて向門慶人市長を表敬訪問した鳥栖工業高3年の西園晟さん=鳥栖市役所

 キックボクシングのプロ選手として活躍する鳥栖工業高3年の西園晟(じょう)さんが、3月と5月に行われたキックボクシング、ムエタイのスーパーフライ級タイトルマッチで勝ち、二つのタイトルを獲得した。20日、向門慶人鳥栖市長を訪問し、「世界戦につながる戦いをしたい」と意気込みを語った。

 福岡県で3月に開かれたキックボクシングの「KING OF STRIKERS ROUND42」で百田海愛選手に3ラウンドTKO勝ち、東京都で5月に開催された「ムエローク2024 HACHIOJI」で渡部隼選手に1ラウンドTKO勝ちを収めた。

 西園さんは幼い頃から空手を習い、小学4年でキックボクシングを始めた。アマチュア全国王者を経て高校1年時にプロテストに合格し、プロ成績は6戦5勝1分(2KO)。膝蹴りが得意で、パンチからキックのコンビネーションを武器にする。

 所属するMSJキックボクシングジム(福岡県筑紫野市)の永椎(ながしい)大樹代表と訪れた西園さんは「たくさんの人に応援してもらい、ベルトが取れてうれしい」と話した。食事や体調管理をしてくれる母と永椎代表に「結果で恩返ししていきたい」と感謝し、「いろんな団体のベルトを持った選手と戦って強さを知ってもらい、世界につながる試合をしていけたら」と今後の抱負を語った。(樋渡光憲)

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