日本女子OP予選会を断念して臨んだ月曜決戦でシード圏突入 宮田成華は「頑張って道を作る」

月曜日決戦で奮闘した宮田成華。収穫は?(撮影:上山敬太)

<アース・モンダミンカップ 最終日◇24日◇カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)◇6688ヤード・パー72>

ツアーで3年ぶり4度目の“月曜決戦”になった大会の最終日は、今秋に実施されるメジャー大会「日本女子オープン」(9月26~29日、茨城県・大利根CC西C)の地区予選2会場(栃木県・東松苑GC、千葉県・我孫子GC)の日程と重なっていた。その予選会出場を断念したうちのひとり、宮田成華が意地の60台でフィニッシュだ。

トータル1アンダー・42位タイからスタートすると、1番をバーディで滑り出した。2番で1つ落とすも、3番からは6メートル、2メートル、2.5メートルを決めて3連続バーディ。その後も7番、8番で連続バーディと、ハーフ「31」のラウンドでリーダーボードを駆け上がった。ただ「難しい。フェアウェイにいかないと狙えないし、フライヤーも出てしまう」というインコースで2つ落とし、最終的にはトータル4アンダー・21位タイに終わった。それでも賞金総額3億円の高額大会で、しっかり205万5000円を稼いだ。

強い雨により大会2日目に行われた第2ラウンド(R)がサスペンデッドになったことで、スケジュールに大幅な狂いが出た今大会。当初は第3Rと最終Rを行う予定だった日曜日も、午前中に降り続いた雨の影響でプレーができず、月曜日までもつれこむことになった。その日曜日も午前7時からを予定していた開始時間が、午前8時、さらに午後1時からと6時間もずれ込む一日に。“待機時間”を過ごすことも多い5日間だったが、それが予選会にも影響した。

「待ち疲れてすっごい長かったです。初めての経験」。そう感じても、無理はない。ただ、予選会を断念したことには「出られないものは仕方がない」と、気持ちを切り替えている。

日本女子オープンの出場資格のなかには、『今季のツアー優勝者』や『8月12日時点のメルセデス・ランキング30位以内』などもあるため、「自分が頑張って出られる道を作る」と次はそこに全力を注いでいく。この日得た27.75ポイントで、メルセデス・ランキングは54位からシード圏内の50位(192.82pt)に滑り込んだ。あともう一伸ばし、そしてなによりも初優勝を目指す。

長かった大会を終えると、すぐさま神奈川県に移動し、27日開幕の「資生堂 レディス」(戸塚CC西C)に備える。少し休んで、今週得られなかった“日本一決定戦”の出場権をもぎ取るための戦いも続けていく。(文・間宮輝憲)

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