盛岡准看護学院、志願者減で閉校へ 県内の専門養成機関なしに

盛岡准看護学院・盛岡高等看護学院の校舎。志願者の減少で閉校する

 盛岡市愛宕町の市医師会付属盛岡准看護学院(工藤卓次学院長、学生34人)は、2026年3月に閉校する。少子化や4年制大学志向の高まりで志願者が減少し、定員割れが続いていた。校舎が同じで卒業生の進学先となる盛岡高等看護学院(学生47人)も閉校する。准看護師専門の養成機関は県内になくなる。

 准看は25年度以降の学生募集を停止。高看は27年度から募集を停止し、29年3月に閉校する。在校生の教育体制は閉校まで変わらない。准看は中学卒業から入学でき、2年で准看護師資格、高看は3年で看護師資格を取得できる。

 一方、盛岡近郊では16年に3年制の専門学校ができ、17年には岩手保健医療大が開学、岩手医大に看護学部が新設されるなど進学先が増加。50人ほどいた准看の入学者は17年に30人台に減少した。

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