旧県営球場駐車場に動物愛護センター 盛岡、2028年度開所見込

閉場した県営球場=2023年4月6日撮影

 岩手県と盛岡市は、共同で整備する動物愛護センター(仮称)を同市三ツ割の旧県営球場東側駐車場に建設すると決めた。動物愛護の普及啓発や犬猫の保護・譲渡の拠点で、同様の施設がないのは全国で本県と長崎県のみ。建設場所の選定が難航し構想から6年を要したが、ようやく動き出す。整備基本計画の策定に着手し、2028年度の開所を見込む。

 整備予定地の面積は約5千平方メートル。具体的な整備内容は有識者会議や県と市が設置する整備検討協議会などで検討する。総事業費は未定だが、整備や管理運営の費用は県と市の同額折半を基本とする。基本計画は25年3月の策定を目指す。

 センターは県内で保護された犬猫の保護や譲渡、多頭飼育崩壊や災害時の一時預かり、動物愛護の普及啓発などを担う見込み。18年4月にまとめた基本構想では「愛護啓発・交流」「動物保護・収容」「事務管理」の三つのゾーンを設置し、整備時期を21年ごろとしていた。

© 株式会社岩手日報社