米ボーイング、航空部品スピリット買収案は1株35ドル=報道

[24日 ロイター] - 米航空機大手ボーイングは、米航空機部品大手スピリット・エアロシステムズに1株当たり約35ドルでの買収を提案していると、ブルームバーグ・ニュースが関係者の話として24日に報じた。

提示額は24日終値(33.07ドル)に6%近いプレミアムを上乗せした水準。また、買収協議が公になる前日の2月29日の終値を22.4%上回る。

ボーイングは買収の大部分を株式交換で行う計画で、全て現金による当初案から変更した。最終的な条件はまだ協議中だが、少額の現金が含まれる可能性があるという。

ブルームバーグは数日以内に発表される見通しとしている。

スピリットは「顧客に最高品質の製品を提供することに引き続き注力する」と述べた。ボーイングはロイターのコメント要請に応じていない。

ボーイングは、1月に小型機「737MAX」でスピリットの製造したドア部分を覆うパネルが吹き飛ぶ事故が発生したことから、サプライチェーン強化策の一環として今年初めにスピリット買収に向けた交渉を開始した。

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