全米スポーツ用品協会でも殿堂入りを果たしたPING創業者は、自らの不満を解消するためにクラブ作りを始めたのを知っていましたか?

PING提供動画より

渋野日向子も使用するクラブ、『PING』の創業者であるカーステン・ソルハイムが2019年のPGA of America世界ゴルフ殿堂入りに続き、全米スポーツ用品協会でも殿堂入りを果たした。

ノルウェー移民のカーステンはシアトル(米国ワシントン州)で育ち、10代後半に靴を修理する仕事に従事。そこで品質の重要性を学んだ。その後経験したフライパンなどを売る訪問販売では、コミュニケーションスキルを磨きサービスの価値を知ったという。

また数年間、航空宇宙、防衛、コンピュータ業界でキャリアを培い、どんな挑戦も克服できるということを知った。これらのキャリアがゴルフでの成功と結びついたのは運命とカーステンの勤勉さがあったからだろうが、きっかけはゴルフプレーで苦しみその不満を解消しようと思ったことだったという。

最初の成功は、自宅のガレージで作業をしていたときに起こした革新だった。その革新こそ、それまでにない重量配分を施したパター『PING 1-A』である。常に現状を打破し続けようとするPINGの革新は、その後も次々に革新的なクラブを生み出し、現在まで引き継がれてゆく。

PINGは現在も、カーステンの哲学であった「最大パフォーマンスを引き出す開発」「カスタムフィッティング」「最高品質のゴルフ用品の提供」、この3つの信念を継承している。この信念が、渋野日向子を全英優勝に導き、先の全米女子オープンでの見事な復活劇につながったであろうことは疑いのないところだ。

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