野菜を育てて“至高のアスリート食”を作ろう!トレセン学園の日常にスポットを当てた「ウマ娘」の新育成シナリオ「収穫ッ!満腹ッ!大豊食祭」を先行プレイ

CygamesがiOS/Android/PC向けに配信中の「ウマ娘 プリティーダービー」。2024年6月26日に実装が予定されている育成シナリオ「収穫ッ!満腹ッ!大豊食祭」の先行体験レポートをお届けする。

■おいしい野菜で料理を作りトレセン学園を“食の理想郷”にしよう!

今回実装される「収穫ッ!満腹ッ!大豊食祭」は、名前の通り食事にまつわる話を中心に展開される育成シナリオだ。トレセン学園での生活に焦点が当てられた、全体的にかわいらしくほのぼのとした雰囲気になっている。

生徒たちが日々元気に走れるよう、野菜の品種改良に勤しむ秋川理事長。そんなある日、三女神からの祝福によって畑が理想的な状態になり、そこで採れる野菜は格段においしく栄養満点になっていた。この好機を活かすため、理事長はトレセン学園を“食の理想郷”とすべく、生徒とトレーナーに協力を仰ぎ「畑開放宣言」をする。

おいしい野菜を食べまくりたい、最高においしく料理してあげたい……。さまざまな思いを持つウマ娘たちとともに、学園の畑を耕して野菜を収穫し、“至高のアスリート食”を作るために試行錯誤していく、というのが今回のあらすじだ。

シナリオリンクの対象キャラは、スペシャルウィーク、ライスシャワー、カツラギエース、ヒシアケボノ、ニシノフラワー、秋川理事長の6名。対象ウマ娘は作中で畑や食事、料理にまつわるエピソードが描かれてきた面々が揃っている。

今回は個別シナリオも用意されており、対象ウマ娘を育成するとそれぞれのストーリーを読むことができる。畑を通して描かれるトレーナーと各ウマ娘とのやり取りも注目だ。

また、本シナリオは秋川理事長がメインになっていることもあり、いつものように新たなキャラクターは登場しない。その分「新設!URAファイナルズ」でも見られた、時にはポケットマネーをつぎ込んでまで生徒のサポートに全力を尽くす秋川理事長の姿が描かれている。シナリオを進めると彼女が“食”にこだわる理由やウマ娘たちに抱いている願いを知ることができ、心が温まりながらもグッとくるストーリーとなっていた。

■収穫→野菜のLvアップ→料理が基本サイクル。料理が「大成功」するとスキルヒントも獲得可能

ゲーム進行の流れは、大きく分けると「野菜の収穫」「野菜のLvアップ」「料理を作って食べる」の3つ。これらを回して「お料理Pt」を上げ、半年に一度開催される「試食会」とシニア級12月後半に開催される「大豊食祭」を大満足で成功させるのが本シナリオの目的だ。締めはURAファイナルズとなっているので、前回同様に育成ウマ娘の個別シナリオを進めながらこれらを行っていく。各項目については、以下で詳しく紹介しよう。

「野菜の収穫」は、料理を作るうえで欠かせない本シナリオでの肝心要となる要素だ。野菜はにんじん、にんにく、じゃがいも、唐辛子、いちごの5種類があり、トレーニングをはじめ、お休みやおでかけ、レース出走などで収穫数を増やせる。収穫のサイクルは基本的に4ターンで1回のサイクルとなっているが、夏合宿やURAファイナルズ期間中は毎ターン収穫できる。

各野菜の収穫数や後述する「畑Pt」は、毎ターン終了後に表示される「お手入れ完了」の画面で確認可能。また、画面左上には収穫までのターン数とお手入れした野菜の種類(お手入れスタンプ)、各野菜の収穫予定数などが確認できる表が常に表示されているので、この表をチェックしながら次のコマンドを考えることもできる。

友情トレーニング発生時や目標レース時には「全力お手入れ」が発生する。全力お手入れのタイミングではアイコンが緑色に光っており、これを選ぶと選択した野菜以外の収穫数もアップする。お休みやお出かけ、目標レース以外でのレース選択でもランダムに出現することがあるので、もし発生した際には積極的に選択していきたい。

なお、今回のシナリオではトレーニングを失敗したり保健室に行ったりする場合でも野菜が収穫できる。トレーニングを失敗したからといって収穫数が減ることもない(※)ので、これまでの育成よりも強気な選択ができるのではないだろうか。

※友情トレーニングを失敗すると、全力お手入れが通常のお手入れになるため、収獲数も通常の収穫数となる。

「野菜のLvアップ」には、収穫時に獲得できる畑Ptが必要となる。新たに追加されたコマンド「畑」で行うことができ、それぞれの野菜Lvを上げることで基礎収穫数、追加収穫数、保管上限数を増やせる。Lv3以降は料理の追加効果を得られるようになり、料理を作ると体力が回復したりトレーニング効果がアップしたりする。畑Ptには限りがあるため、育成で強化したいパラメータを中心に野菜を育てていくのがオススメだ。

ちなみに、料理で使う機会が多い野菜ほど追加収穫数や保管上限数を増やすことが重要になってくる。必要数自体はどの野菜も時期を追うごとに上昇するが、各料理の使用頻度的に、にんじん、じゃがいも、唐辛子/いちご、にんにくの順で使用頻度が多くなりやすいので、その辺りも踏まえてどの野菜のLvを上げるかを考えるといいだろう。

ただし、野菜Lvの上限は特定の試食会の後に解放されていくため、1種類の野菜を序盤で一気にLv5まで上げるなどができない点には注意が必要だ。また、夏合宿中は畑に行けず野菜のLvが上げられないため、合宿前に一度調整をしておきたい。

序盤は種を撒いた状態だったり、冬になると雪が積もったり……季節ごとの畑の変化も見どころだ

「料理を作って食べる」はターンを消費せずに行うことができるコマンドで、実行すると直後のトレーニングやレースの効果がアップしたり、試食会の成功に欠かせないお料理Ptが上がったりする。料理はトレーニング画面右下に追加されている料理ボタンから作成でき、各トレーニングに紐づいた種類の料理が自動的に表示される仕様となっている。材料の過不足を確認したい場合や作る料理を変更したい場合も、料理ボタンから確認・選択ができる。

料理の種類はそれぞれのトレーニングに紐づいており、1年ごとに作れる料理が増えていく。クラシック級からはスピードならポトフ、スタミナならラーメン、パワーならピザ……といったように、パラメータに応じた料理を作ることが可能だ。それぞれのトレーニングに応じた料理が作れるときはボタンの周りに鍋のサインが表れるため、そちらも参考にしつつ作る料理を考えていくといいだろう。

さらに、料理は「大成功」することがあり、この場合はスキルヒントを獲得できたり絆ゲージが上がったりなどといった追加の効果を受けられる。

また、料理は「大成功」することがあり、この場合はスキルヒントを獲得できたり絆ゲージが上がったりなどといった追加の効果を受けられる。大成功になる確率は料理を作ってお料理Ptを上げることで上がっていく。また、クッキングゲージが最大に達すると確定で大成功になるがクッキングゲージはリセットされる。

※それぞれの要因で発生した「大成功」は互いに干渉しない。

大成功率、クッキングゲージは料理確認画面から見られるので、こまめにチェックしながらタイミングを見計らおう。

料理コマンドでは、料理を作るミニキャラたちや実際に料理を食べるウマ娘のほほえましいアニメーションを見ることができる。各料理に応じたアニメーションが用意されており、見ているこちらまでおなかが空きそうな内容になっているので、こちらもじっくり楽しみたい。

■野菜を取るか、パラメータを取るかのジレンマが楽しくも悩ましい

「試食会」や「大豊食祭」の立ち位置は、前回の「U.A.F. Ready GO! ~アスリートのキラメキ~」の「U.A.F.」に近い。お料理Ptが規定値に達しなくても育成自体は完了できるが、大満足の評価を得るとその後の料理の効果がアップするため、高パラメータのウマ娘を育成するには確実に達成していきたい。お料理Ptの上げ方は「料理を作って食べる」以外の規定がないため、こまめに料理を作っていればPtが足りなくなることはないだろう。

ただし、後先を考えずにガンガン料理を作っていると、URAファイナルズ開催中に登場する料理・GIプレートを作る際に野菜が足りなくなってしまう。GIプレートはトレーニング効果やレースで獲得できるパラメータのアップに役立つうえ、野菜Lvを最大まで上げているとさらにその効果を上げられるので、なるべく作り逃さないようにしたいところだ。

個人的な感想だが、今回のシナリオはこうした「いつ何をどうするか」の構成を練るのが非常に悩ましく、それが育成の面白さを深めていたように思う。トレーニング一つとっても、収穫したい野菜と上げたいパラメータのどちらを取るかでしばらく考え込んでしまう場面が多々あった。

筆者の場合は、ほとんどの料理を作る際に必要となるにんじんは積極的に集めたいが、そればかり気にかけているとスピード以外のパラメータが伸び悩んでしまう……というジレンマに陥り、最終的にスピード以外のパラメータを思うように上げられないまま育成が終了した。

また、序盤の方では絆ゲージが上がっていないこともあり、ランダムで「全力お手入れ」が発生しているレースやお出かけばかりを選んでしまうこともあった。パラメータ全体のバランスを見つつ、野菜の収穫量やお料理Ptにも気を配り……と、とにかく「やることが多い」という印象だ。

育成の際に悩みがちな体力消費については、お休みやお出かけで野菜を収穫できたり、料理で体力が回復したりしたためか、これまでの育成シナリオと比べるとあまり苦労しなかった。賢さトレーニングについても、従来通り体力が回復できるようになっている。新たに登場するサポートカードでは一定期間体力を回復できるコンディションを得られるので、そうしたものを活用するとさらに効率よくこなせるだろう。

トレセン学園での生活が中心になっている本シナリオでは、普段のギラギラしたレースとはまた違ったウマ娘たちのほのぼのする姿が描かれている。ストーリーにはあの大食いウマ娘やスイーツ好きなウマ娘、ラーメン好きなウマ娘なども登場するので、シナリオリンクの対象に担当がいないトレーナーたちにも楽しみにしていてほしい。

例のごとく、「大豊食祭」の後には新曲「ウマすぎ!グルメパレード」も用意されている。心が満腹になること間違いなしの、かわいらしく癒されるMVにも注目だ。

「収穫ッ!満腹ッ!大豊食祭」特設サイト
https://umamusume.jp/contents/game/scenario/daihoshokusai/

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