小祝さくら、32インチの短いツノ型パターに変更し「感覚が戻ってきました」【勝者のギア】

今季2勝目を挙げた小祝さくら(撮影:Getty Images、ALBA)

<アース・モンダミンカップ 最終日◇24日◇カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)◇6688ヤード・パー72>

悪天候で国内女子ツアー4度目の月曜決戦となった賞金3億円大会。後続と6打差の首位からスタートした小祝さくらが、3バーディ・2ボギーの「71」をマーク。トータル16アンダーで逃げ切り、今季2勝目、ツアー通算11勝目を果たした。

前回勝った「ヤマハレディースオープン葛城」からギアの変更ポイントは2点で、まず1つがパター。今季初優勝時はオデッセイ『TRI-BEAM #7 CS』だったが、5月の「RKB×三井松島レディス」から『Ai-ONE MILLED SEVEN T DBパター』を使用している。

これについて小祝は「グリップの重さも長さも、パターの長さもフェースも、ガラッと変えました」。その理由は「元々長くて重いパターを使っていたので、自分の感覚がなくなってきた気がして思い切って変えてみようと。そしたら感覚が戻ってきました」と説明する。長さについては「確か34か34.5インチだったものを32インチぐらいにしたんじゃないかなと思います」。

今週一番活躍したクラブも「意外とパターです」。4日間の平均パットは「29.50」で、期間中もパッティングの感覚の良さはずっと話していた部分。「フィーリングが合っていたと思いますし、ラッキーなパットも初日から結構あったので」。最終日も15番パー3で15メートルのロングパットを決め、「特にラッキーだなと思いました」と振り返るシーンを作った。

2つ目の変更点は、UTのシャフト。ウッドと同じ三菱ケミカルの『テンセイプロホワイト1K』を投入した。「3週間前ぐらいまでずっと(UTが)曲がっていて、刻むホールでフェアウェイにまったく行かないぐらいだったので、ちょっとシャフトを替えてみたらマッチしました」。

あまりクラブをいじらない小祝だが、この変更で「パターを替えた時にしっくりきて、替えるのも意外と悪くないなと思いました。だから思い切って替えることができました」という心変わりもあったという。

ちなみに夏には初出場の「AIG女子オープン」(全英)が待っているが、そこへのクラブ対策については「コースに行ったことがないし、難しいとだけ聞いてるんですけど、イメージもしたことないようなコースという予想しかできない。自分の調子だけ上げて全英に臨めるように心掛けたいと思います」と、現時点ではノープランの様子だった。

なお、今季の国内女子ツアー17戦目で、ボールの最多勝はスリクソンの9勝(竹田麗央3/岩井千怜2/岩井明愛2/小祝さくら2)。次点がタイトリストの5勝(鈴木愛2/臼井麗香/天本ハルカ/リ・ヒョソン)、ブリヂストンが2勝(大里桃子、阿部未悠)、テーラーメイドが1勝(新垣比菜)となっている。

【小祝さくらの優勝ギア】
1W:スリクソンZX7 Mk II(9.5°テンセイプロホワイト1K 50S 45㌅)
3W:スリクソンZX Mk II(15°テンセイプロホワイト1K 50S 42.5㌅)
3,4U:スリクソンZH85(19,22°テンセイプロホワイト1K 70HY-S)
5I~PW:スリクソン ZX7 Mk II(N.S.PROプロトタイプ S)
47,51,58°:クリーブランドRTX3(N.S.PRO MODUS³ 105ウェッジ)
PT:オデッセイAi-ONE MILLED SEVEN T DB
BALL:スリクソンZ-STAR XV

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