アパート放火事件 別部屋から約2週間後に1人の遺体が見つかる 火事との関係性を捜査 広島

ことし4月、広島市でアパートの隣人の部屋に侵入し火を放って、その部屋を全焼させるなどしたとして無職の男(60)が逮捕された事件で、燃えた部屋とは別の一室から、後日に1人の遺体が見つかっていたことがわかりました。

男は、4月24日午後9時前、広島市安芸区中野東6丁目にあるアパートの2階で、隣の部屋に住むパートの男性宅(52)に侵入してライターで火を放ち、その部屋を全焼させるなどしたとして6月21日に逮捕されました。パートの男性は外出していて無事でした。

アパートの一室に侵入し放火した容疑について、男は警察の調べに対し、「間違いありません」と容疑を認めているということです。

このアパートの1階にある別の部屋で、火事が起きてから約2週間後、高齢の遺体が見つかっていたことが、25日、新たにわかりました。

警察が火事発生時からアパートの住人の安否確認を行っていましたが、1人だけ連絡が取れない状態が続き、約2週間後に関係者の了解を得たうえでその部屋に確認に入ったところ、遺体が見つかったということです。

警察によりますと、遺体が見つかった部屋は、放火された部屋とは階が異なり隣接もしておらず、焼けていなかったということですが、遺体を調べたところ、この火事が原因で亡くなった可能性があるということです。

警察は、放火による火事と遺体との関係性について慎重に調べています。

放火された部屋に住んでいた男性は、火事の数日前から複数回、「テレビの音がうるさい」などと警察に通報をしていたということで、警察は隣人トラブルがあったとみて、放火事件のいきさつについても調べています。

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