【独自入手】広島・タクシー強盗“11分映像”犯行の一部始終 “はさみ”手に襲う…現在も逃走中

23日、広島市でタクシーの運転手が、乗客から現金を奪われる強盗事件が発生。乗客の男は現在も逃走を続けています。

「めざまし8」は、男が乗車してから犯行に及ぶまでの一部始終を捉えた、11分間の車載カメラの映像を入手。緊迫する車内の様子と、男が見せた不自然な動きを捉えていました。

「出せ!刺すぞ!早く出せ!」

時刻は午後2時20分ごろ、広島市内を走るタクシー。運転手が乗客の男に「これ右でいいですか?」と問いかけます。

乗客の男は短髪にメガネ、年齢は40代ぐらいに見えます。目的地に到着し、「領収書はよかったですか?」と運転手が聞くと、座席越しに、運転手の様子をうかがうようなそぶりを見せた、次の瞬間!

突然、男が手にした“はさみ”のようなものを運転手の喉元に突きつけました。

運転手「待て待て待て、待てって言いよるんじゃろが!」 乗客の男「出せ!刺すぞ!早く出せ!」

運転手は男に金を渡しますが…。

乗客の男「待てじゃないよ、なんやこれ!」 運転手「これだけしかないんじゃあ」 乗客の男「全部出せよ」

さらに金を要求、70歳の運転手につかみかかりました。運転手は、刃物を突き付けられながらも必死に抵抗します。

男が車から降りようと、後部座席のドアに手を伸ばした瞬間、運転手は一瞬の隙を見て脱出。しかし、男が追いかけます。

乗客の男「出せよ!出せ!」 運転手「もう取ったろうが、もうええじゃないか」

その後、あきらめたのか男は現場を離れていきました。

警察によると、運転手の男性にけがはありませんでしたが、車内にあった、現金約1万2000円が奪われたといいます。

逃げた男の身長は、175cmほど。ベージュ色のようなシャツで長ズボンをはいていたということです。

タクシーに乗り込んでから犯行に及ぶまでの約10分間

事件当日、平和公園に近い中心地からタクシーに乗り込み、約10分後に犯行に及んだという乗客の男。「めざまし8」が入手した車載カメラには、男の不自然な動きを捉えていました。

犯行の約10分前に乗車してきた男。運転手の斜め後ろの席に座り、車が走り出すと、落ち着かないのか 体を動かし周囲の様子をうかがっています。

その1分後には、向かって右側に置いていた傘やカバンを左側に移すと、運転手の真後ろの席に移動しました。

運転手と天気について何げない世間話をしながら、落ち着いた様子を見せていましたが、乗車から約9分が経過した、犯行現場から約200m手前の地点で、再び体を動かし車の外の様子を伺い始めます。

そして、突然犯行に及んだのです。

元埼玉県警捜査一課警部補の佐々木成三氏は、男の一連の行動を見て、計画的な犯行だといいます。

元埼玉県警捜査一課警部補 佐々木成三氏:
今回のこの犯行形態、後ろに回って、“はさみ”のようなものを出すということに関しては、計画していたと。あと、やはり止めた位置においても、人がいない場所を選んでいるような感じはしますね。

警察は、男の顔を映した画像を公開。車内のカメラや防犯カメラを解析するなどして行方を追っています。
(めざまし8 6 月25日放送)

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