円安・円高、どちらが良い?

円安と円高、どちらが良いのか?6月25日の「くにまる食堂(文化放送)」では、関西学院大学教授の村尾信尚が円安と円高についてわかりやすく解説した。

村尾「円安の主たる原因っていわれているものは日米の金利格差なんですよ」

邦丸「はい」

村尾「日本の金利が低いから日本で円を持っていてもしょうがない。だから円を売ってドルを買う。それで円安になっている。ただ一方で多くの業者の皆さんは金利が安いと銀行から安い金利でお金を借りられるんですよ」

邦丸「はい、はい」

村尾「だから、ご商売されている方は安い金利のほうがいい。一方で低金利のせいで円安がどんどん進んでいって今では外国から仕入れる素材の価格が上がって困っている。こういうように色んなものが複雑に関わってくるから、金利の面では低金利がいい。だけど為替の面では円安は困る。金利と為替っていうのは密接に繋がっているんですよ」

邦丸「リンクしているわけですね」

村尾「だから経済のメカニズムっていうのは相当複雑で人体に似ているんです。どこかの臓器に効くお薬を飲むと、どこかで副作用が生じるじゃないですか。経済も人体と同じような仕組みになっているので、極端に円安がいいとか、円高がいいと言い切る人は何らかの意図を持って言っています。フラットに考えたほうがいいですね」

© 株式会社文化放送