福井県立恐竜博物館のショップで完売御礼…オリジナルグッズ「フクイベナートル」親子が大人気

人気を集め完売状態となっているフクイベナートルのマスコット(手前)とぬいるぐみ(福井県立恐竜博物館提供)

 福井県立恐竜博物館内のミュージアムショップで販売している「フクイベナートル」のぬいぐるみとマスコットの“親子”が人気を集め、6月中旬から完売御礼となっている。次回の入荷は、夏休みに向け7月中旬ごろを予定。X(旧ツイッター)には「いつかGETできますように」と販売を心待ちにするファンの声も寄せられている。

 フクイベナートルは、2007年に福井県勝山市北谷町杉山の約1億2千万年前(白亜紀前期)の地層で全身の約7割に当たる化石が発掘され、16年に新種に認定された恐竜。推定全長は約2.5メートルと小型で、羽毛があったと考えられている。

 ショップを運営する東急リゾーツ&ステイによると、これまで福井県で見つかった恐竜のぬいぐるみがなく、同社が恐竜博物館オリジナルグッズとして企画。ゴールデンウィーク前の4月25日から、ぬいぐるみと、キーホルダータイプのマスコットの2種類各1000個程度の販売を始めた。

 ミュージアムショップでしか手に入らないグッズとあって、じわじわ人気を集め、5月末に“子ども”マスコットが完売。続けて“親”ぬいぐるみも6月中旬に完売した。Xの同博物館アカウントでたびたび登場していたことも、口コミにつながったという。

 ショップには、ティラノサウルスやトリケラトプスなど一般的にメジャーとされる恐竜のぬいぐるみも並ぶが「圧倒的にフクイベナートルが人気」と担当者。「完売はすると思っていました。でも、夏休みまではもつと思っていたんですが…」とうれしい悲鳴だ。

 この2種類以外にも、同博物館オリジナルモデルのフィギュアなども大人気。夏休みに前には、福井県で見つかった恐竜の2種類目のぬいぐるみが発売される予定で、ショップ担当者は「今後もオリジナルグッズを増やしていきたい」と話していた。

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