中国電気通信業、1~5月の売上高3.7%増

中国電気通信業、1~5月の売上高3・7%増

5G基地局を設置するチャイナモバイルのスタッフ。(資料写真、貴陽=新華社配信)

 【新華社北京6月25日】中国工業情報化部は24日、1~5月の電気通信事業の売上高が前年同期比3.7%増の7387億元(1元=約22円)となり、伸び率は1~4月を0.3ポイント下回ったと発表した。前年の実質値に基づき計算した電気通信事業総量は11.9%増加し、2桁の伸びを維持した。

 固定ブロードバンド事業の売上高は着実に増加した。通信大手3社の中国移動通信(チャイナモバイル)、中国電信(チャイナテレコム)、中国聯合網絡通信(チャイナユニコム)の売上高は5.9%増の1126億元となり、通信事業の売上高全体の15.2%を占め、1~4月より0.1ポイント上昇し、全体の伸びを0.9ポイント押し上げた。

 モバイルデータ通信事業の売上高は小幅に落ち込んだ。通信大手3社の売上高は1.9%減の2717億元で、売上高全体の36.8%を占め、1~4月より0.2ポイント上昇した。

 新興事業の売上高は高めの伸びを維持した。通信大手3社は、IPTV(IP=インターネットプロトコル技術を利用したテレビ映像の配信サービス)やインターネットデータセンター、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、モノのインターネット(IoT)などの新興事業を積極的に発展させ、売上高は12.1%増の1851億元に上り、売上高全体の25.1%を占め、全体の伸びを2.8ポイント押し上げた。うち、クラウドコンピューティングサービス事業は16.2%、ビッグデータ事業は48.2%、IoT事業は15.4%それぞれ増加した。

 通信大手3社と有線テレビ事業などを手がける国有の中国広播電視網絡集団の4社を合わせた携帯電話契約数は5月末時点で17億6300万件となり、前年末比で1953万件純増した。うち第5世代移動通信システム(5G)契約数は8292万件純増の9億500万件に上り、携帯電話契約数全体の半数を超えて51.3%に上昇し、前年末を4.7ポイント上回った。

 携帯電話回線(セルラー)を利用するIoT端末の接続数が急速に増加した。通信大手3社の5月末時点のセルラーIoT端末接続数は前年末比1億3300万台純増の24億6500万台に上り、モバイル端末接続数(携帯電話契約数とセルラーIoT端末契約数)全体の58.3%を占めた。IPTVのユーザー数は緩やかに増加し、契約数は259万件純増の4億400万件となった。

 5G通信網の整備が着実に進展した。5G基地局数は5月末時点で前年末比46万カ所純増の383万7千カ所に達し、モバイル基地局全体の32.4%を占め、1~4月より0.7ポイント上昇した。各地域のモバイル基地局数に占める5G基地局の割合はいずれも3割を超えた。5月末時点で、東部の5G基地局数は170万6千カ所(同地域のモバイル基地局数全体の33.4%)、中部は86万4千カ所(同33.8%)、西部は102万8千カ所(同30.1%)、東北部は23万8千カ所(同30.8%)となった。5G契約数は東部が3億9634万件(同地域の携帯電話契約数全体の51.8%)、中部が2億1385万件(同51.8%)、西部が2億3469万件(同50.8%)、東北部が6001万件(同48.9%)だった。

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