“天国”から“地獄”に転落したクロアチア代表指揮官の失意「これが現実。我々の大会ではなかった」

クロアチア代表を率いるズラトコ・ダリッチ監督が、EURO2024・グループBの3位確定の失意を語った。24日、公式サイト『UEFA.com』が伝えている。

ワールドカップで直近2大会連続となるメダル獲得の功績を収めた“ヴァトレニ”が、まさかのグループリーグで今大会から去ることが決定的となった。24日に行われた第3節イタリア戦で、グループ突破には勝利が必須となった最下位のクロアチア代表は、逆境こそお手の物と言わんばかりに、MFルカ・モドリッチの大会最年長得点記録更新となるゴールで55分にリードを奪った。その後は狡猾にゲームを進め、1点を守り切ったまま後半アディショナルタイムに突入する。が、目安の8分台に差し掛かろうとしたタイミングで痛恨の失点。天国から地獄への転落。1-1のドローに終わり、3位が確定した。決勝ラウンド進出の可能性をほんのわずかに残したものの、クロアチア代表の灯火は消えかけている。

試合後、ダリッチ監督は「アルバニア戦の最後の瞬間、今日の最後の瞬間…。選手たちの戦い、意欲、犠牲に対しては、ただただ祝福するだけ。だけど、これは我々の大会ではなかった」と吐露。続けて「特に前半は良かったんだ。先制点を与えなかったことは、スペイン戦とアルバニア戦ではできなかったことだからね。選手たちの健闘を称えたい」と心境を明かした。

また、グループリーグでの戦いを振り返ったダリッチ監督は「(この3試合を通じて)我々は2度もPKを失敗し、アディショナルタイムに2失点を許した。これが現実」としつつ、「決勝ラウンドの可能性? 我々がこの状況を招いたわけで、もうそれを左右することはできない。チームを応援してくれた人々に感謝しているし、同時に申し訳なく思っている。私は自分自身に失望した」と失意を語っている。

決勝ラウンドに駒を進められる“3位”は、6グループ中の成績上位4カ国。2分1敗の勝ち点『2』のクロアチア代表は、かなり厳しい状況に置かれている。

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