芸歴21年芸人、2カ月に渡る税務署との戦いでついに勝利「国から芸人と認められた」で大悟爆笑

 千鳥・大悟

 お笑い芸人のみちがえる・たけしが24日、日本テレビ系「大悟の芸人領収書」で。巨大な組織との2カ月に渡る激闘を告白し、千鳥・大悟を爆笑させた。

 この日は大悟と初がらみの芸人たちが集合し、爪痕を残すべく、とっておきの領収書を提示。その中でかまいたちや元和牛と同期の芸歴21年のみちがえる・たけしが5000円台の領収書を提出した。

 たけしは、お笑いだけでは食べていけないことから水道検針員のバイトもしており、収入としては「バイト200万、お笑い2万」と、圧倒的にお笑いでは食べていけない状態。だが確定申告ではバイトの収入、お笑いの収入、それぞれを分けて申告していたという。

 そんなある日、「税務署から電話がありまして。税務調査に入りますと」と突然の連絡が入る。「なんでですか?」と聞いたところ「あなたの芸人としての収入が少なすぎて、我々はあなたを芸人とは認めません」と言われてしまったという。

 芸人として認められなければ、コントなどで使った小道具などは経費とは認められなくなる。「税務職員が言うには、今の自分は趣味でお笑いをやっている水道検針員ですと」と言われてしまい、そこから2カ月に渡る税務署との戦いが始まった。

 レシートを全部提出し、税務職員が「女性のカツラはなにに使いましたか?」と質問があれば「女家庭教師というコントです」と説明。証拠としてその動画を一緒に見るという地獄絵図。もちろん税務職員は一切笑わず、そんなことを2カ月続けていったという。

 一向に進展がいないまま「これはもう無理かな。水道検針員になるしかないかな」とくじけかけたとき、とあるライブに出演したときにスーツ姿の男性がいたという。

 「誰かの知り合いかな」と思い、そのまま全力でネタを披露し、その日は終わったが、後日、税務署に行ったところ「職員の方が『先日のライブ、見にいかせてもらいました』と」と、スーツ姿の男性は実は税務職員だったことが発覚。

 そして待ちに待った言葉が。「全くウケていなかったです。でも最後まで汗を流してネタをやる姿。我々税務署は、あなたを芸人と認めます」と税務署が芸人として認めてくれたという。

 たけしは「2カ月かけて国からは芸人と認められた」というと、大悟も思わず拍手。面白すぎるエピソードに「お前は芸人じゃない、なんて税務署に言われた話なんかないもん。かまいたちにはこの話はできない。ここぞと言うときにしゃべった方がいい」と爆笑していた。

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