急速な円安・ウォン安巡り「深刻な懸念共有」=日韓財務対話で鈴木財務相

Takaya Yamaguchi

[東京 25日 ロイター] - 鈴木俊一財務相は25日、日韓財務対話を通じて両国が足元の急速な円安・ウォン安を巡り「深刻な懸念を共有した」ことを明らかにした。日韓財務対話後、現地で報道陣に語った。

財務対話に先立つ4月17日には米国を含む3カ国で同様の懸念を認識していた。鈴木財務相は「為替レートの過度な変動や無秩序な動きに対しては引き続き適切な対応を取ることを再確認した。両国でこうした懸念を共有するということは、とても大切なことだと思っている」と述べた。

物価上昇を上回る賃上げを実現することが「重要な課題」との認識も示した。急ピッチな円安進行は「物価上昇の大きな懸念材料」と強調し、「為替は安定的に推移することが望ましい。市場をしっかりと注視しながら、(必要に応じて)適切な対応を取る」と語った。

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