16年ぶりにNBAの頂点に立ったセルティックス。ファイナルMVPブラウンが連覇へ自信「間違いなくチャンスがある」<DUNKSHOOT>

現地時間6月22日、ボストン・セルティックスのジェイレン・ブラウンのインタビュー記事が地元メディア『The Boston Globe』へ公開された。

ダラス・マーベリックスとのファイナルを4勝1敗で制し、フランチャイズ史上18回目のNBAチャンピオンに輝いたセルティックスは、21日に優勝パレードを行ない、地元ファンとともに2008年以来16年ぶりの栄冠を祝った。

なかでもイースタン・カンファレンス・ファイナルMVPとファイナルMVPに輝き、キャリア8年目を最高の形で終えたブラウンはパレードを満喫。27歳のウイングプレーヤーは、長年苦楽をともにした相棒ジェイソン・テイタムと喜びを分かち合った。

「俺たちは一緒になって成長してきた。数多くのことを経験した。7年間も一緒にプレーしているんだ。その過程で敗戦や数々の要求を乗り越えてきた。メディアは俺たちが一緒にプレーすることなどできない、(タイトルを)勝ち獲ることなどないと言っていた。でも俺たちはそういったことを遮断して、これからも努力し続けていくだけ。俺は彼を信頼していたし、彼も俺のことを信頼してくれた。そして今年、俺たちはともに成し遂げたんだ」
NBAではトロント・ラプターズが初優勝した2019年から、6年連続で異なるチームがチャンピオンチームになっている。2017、18年のゴールデンステイト・ウォリアーズを最後に連覇は達成されていないが、ブラウンは「俺たちにはその機会があると思う」と自信を見せる。

「間違いなく(連覇できる)チャンスがある。目の前のことに着実に取り組んでいくこと、それに健康でいなければいけないのは確かだ。けど俺たちは(チャンピオンとして迎える)夏を楽しむし、この瞬間を満喫していく。そして、来シーズンに向かっていくだけさ」

幸い、セルティックスはブラウン、テイタムのほか、ドリュー・ホリデー、デリック・ホワイト、アル・ホーフォード、クリスタプス・ポルジンギス、ペイトン・プリチャードら主力は来季も契約下にいる。ファイナル全5試合に出場したシューターのサム・ハウザーの来季契約がチームオプション、ルーク・コーネットとゼイビア・ティルマンが完全FA(フリーエージェント)になるとはいえ、現状の戦力は維持できると見ていいだろう。

優勝したことで得たチームとしての自信は計りしれないもので、十分に連覇を狙える状況にいるのは間違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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