過去には日本人も…韓国Kリーグで選手の飲酒運転再び、今度は28歳DFが“隠ぺい”もして契約解除に

韓国プロサッカーのKリーグで、またしても選手の飲酒運転が発覚した。

Kリーグ1(1部)のFCソウルは6月25日、クラブ公式SNSを通じて、飲酒運転を犯した元U-23韓国代表DFファン・ヒョンス(28)と契約解除したことを発表した。

本紙『スポーツソウル』が取材したところ、ファン・ヒョンスが最近、飲酒運転を犯して警察に摘発された。

ただ、ファン・ヒョンスはこの事実をクラブに知らせなかった。

FCソウルの複数関係者は24日の夕方、外部の人間を通じて、ファン・ヒョンスが飲酒運転した事実を知った。当時、ファン・ヒョンスは通常通りチーム練習に参加していた。

結局、練習後にキム・ギドン監督のほかキム・ジンギュ戦力強化室長などフロントが確認し、ファン・ヒョンスは飲酒運転の事実を認めたという。

FCソウルは「ファン・ヒョンスの飲酒運転の事実が確認された後、直ちに韓国プロサッカー連盟に伝達し、Kリーグの規定に基づく関連手続きを進めてもらうことを要請しました。これとは別に、FCソウルはファン・ヒョンスが飲酒運転の事実を直ちにクラブに報告しなかっただけでなく、重要な時期にチームに被害を与え、社会的にも厳重な処罰が必要な飲酒運転行為と言う状況の深刻性を考慮し、今日付でファン・ヒョンスとの契約を解除することを決めました」と謝罪した。

また、「重要な時期に望ましくない事例が発生した点に対して責任を痛感しており、今後、再発防止のためにできるすべての防止策を用意し、クラブすべての構成員に対する徹底した管理に万全を期します。ファンの皆様にご心配をおかけし、申し訳なく思うとともに、改めて深く謝罪いたします」と伝えた。

韓国プロサッカー連盟の関係者は、「賞罰委員会が行われる前にFCソウルが契約解除をしたため、連盟のデータ上でも脱退が確定すれば、ファン・ヒョンス選手はこれ以上Kリーグ所属の身分ではなくなる。そうなれば賞罰委員会は行われない。ひとまず、現時点では活動停止を検討中だ」と述べた。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)ファン・ヒョンス

ファン・ヒョンスは1995年7月22日生まれの28歳。FCソウルの下部組織出身で2014年にトップチーム昇格を果たした後、2017年より主力に定着し、2021年には副キャプテンを務めた。

ただ、今季は出場機会を得られず、リーグ戦出場3試合、コリアカップ出場2試合にとどまっていた。Kリーグ1での通算成績は141試合9ゴール3アシスト。

また、2018年にはジャカルタ・アジア大会に出場したU-23韓国代表のメンバーに選ばれ、金メダル獲得により兵役特例の恩恵を受けていた。

昨年一年間で3人…飲酒運転続出のKリーグ

Kリーグでは近年、選手の飲酒運転が相次いでいる。

2023年は4月にコスタリカ代表FWジョナタン・モヤ(32、現LDアラフエレンセ)、8月に南アフリカ人FWラルス・フェルトワイク(32、現BGパトゥム・ユナイテッド)、10月にGKキム・ジョンホ(26、現・陽川TNT FC)と、たった1年で3人が摘発。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)邦本宜裕

2022年7月には、全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースに所属していた日本人MF邦本宜裕(26、現・遼寧鉄人)が“免停レベル”の飲酒運転で契約解除となっていた。

© 株式会社ピッチコミュニケーションズ