旬の国産パプリカを楽しもう!失敗せず選ぶにはどこに注目?野菜ソムリエが解説

パプリカと聞くと輸入もののイメージが強いかもしれませんが、近年は国内での生産量が増えていて、ハウス栽培だけでなく露地栽培の作つけ面積も年々増加しています。

とくにこれからの時期は、6月には九州産、7月には東北産のパプリカの出荷量が多くなり、国産を気軽に味わえる季節。野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんにおいしいパプリカの選び方を教えてもらって、国産パプリカを存分に楽しみましょう!

まずは表面の色ツヤをチェック

パプリカは乾燥に弱い野菜です。そのため、鮮度が落ちてくると表面が乾燥してツヤがなくなり、こまかいシワが寄るようになります。表面にハリがあってみずみずしく、ツヤがあって色が均一なものを選ぶようにしましょう。
また、同じくらいの大きさのパプリカどうしなら、重たいものがおすすめです。

軸の部分もしっかり確認して!

ピーマンの場合は軸が完全にカットされて売られていますが、パプリカは軸の部分が比較的長く残された状態で出荷されていますよね。
この軸の部分も、鮮度を見極めるのに重要。鮮度が落ちてしまったものは、軸の緑色がくすんでいき、水分も抜けてシワシワになっていきます。そのため、軸が鮮やかな緑色でみずみずしいものを選んでください。

好みにあわせて色を選ぼう

一般的なスーパーで手に入るパプリカは赤、黄、オレンジが中心ですが、色によって少しずつ味わいや栄養素が変わってきます。

たとえば赤色のものは糖度が高く、甘めが好みの人におすすめ。また赤色のものは、にんじんやカボチャなどにも含まれるβカロテンが豊富に含まれ、目の粘膜や肌を守る枠割があります。
逆に黄色いものは甘さだけでなく酸味もあって、フルーツのようなさわやかさがあります。βカロテンの量は赤色ほどではないものの、ルテインという抗酸化物質が豊富に含まれています。
オレンジ色は赤色と黄色の中間くらいで、いいとこどりをしたような味わい。含まれる栄養素の割合もちょうど中間くらいです。

そのほか、産地直売所やデパ地下などでは、白や紫などめずらしい色が並ぶこともあるので、見つけたら、ぜひ手に取ってみてくださいね。

美肌にうれしいパプリカを堪能しよう

パプリカは美肌にかかせないビタミンA・ビタミンC・ビタミンEをすべて含んでいるため、紫外線による肌へのダメージが気になる今の時期にぴったりの食材。生でも加熱してもおいしいので、いつものサラダにトマトやきゅうりの代わりに入れたり、お肉料理でピーマンの代わりに入れたりして、気軽に献立に取り入れることができます。

ぜひ新鮮でおいしいものを選んで、国産ものが多く出回る時期にパプリカをめいっぱい楽しんでください。

■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。インスタグラムは@megumi_kitchen_and_atelier。
編集/サンキュ!編集部

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