「脳振盪交代ルール」変更、1試合最大7人まで選手交代可能に…8月3日から適用へ

Jリーグは25日に理事会を開催し、国際サッカー評議会(IFAB)からの通達に伴い、「脳震盪(のうしんとう)交代ルールの変更」を正式に決定した。

これまで「脳震盪による交代」は、当該選手がいるチームのみ、追加交代枠が認められていたが、今回の改正により、片方のチームに「脳震盪による交代」が発生した場合、もう一方のチームも追加で1名交代枠が追加されることになった。両チームに脳震盪の選手が発生した場合、通常の交代枠5名に加えて、各チーム1名ずつ交代枠が追加されるため、合計7名の交代枠が与えられることになる。

なお、従来通り、「脳振盪による交代」は「通常の」交代の回数の制限とは別に取り扱われる。チームが「脳振盪による交代」を「通常の」交代に合わせて行った場合、1回の「通常の」交代としてカウントされることになる。

同ルールは、2024/25サッカー競技規則改正のタイミングに合わせて、8月3日(土)以降に開催される各カテゴリー最初の試合日より導入される。2024明治安田J1リーグは8月7日(水)、2024明治安田J2リーグは8月3日(土)、2024明治安田J3リーグは8月17日(土)、2024JリーグYBCルヴァンカップは9月4日(水)が導入開始日となる。

ルール変更の概要は以下の通り。

■脳振盪の疑いによる交代
<原則>
・1試合において、各チーム最大1人の「脳振盪による交代」を使うことができる
【※新規追加】・相手チームが「脳振盪による交代」を使用した場合は、自チームは追加で1名を交代させることができる(この場合の交代理由は脳振盪であるか否かを問わない)
・「脳振盪による交代」は、その前に何人の交代が行われているにかかわらず、行うことができる

※事例
例1:相手チームが「脳振盪による交代」を実施
→5名に加えて、1名の交代枠が追加される =合計6名の交代枠
例2:両チームが「脳振盪による交代」を実施
→5名に加えて、1名の「脳振盪による交代」があり、さらに1名の交代枠が追加=合計7名の交代枠

<交代の回数>
・「脳振盪による交代」は、「通常の」交代の回数の制限とは別に取り扱われる
・チームが「脳振盪による交代」を「通常の」交代に合わせて行った場合、1回の「通常の」交代としてカウントされる

■導入時期
2024明治安田J1リーグ:8月7日(水)
2024明治安田J2リーグ:8月3日(土)
2024明治安田J3リーグ:8月17日(土)
2024JリーグYBCルヴァンカップ:9月4日(水)

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