“渋沢栄一の1万円札”新紙幣デビューまであと8日で幻の渋沢1000円札が人気!「券売機間に合わない!」お店悲鳴も

いよいよ7月3日に迫った新紙幣の発行。
その日を待ち望み、ひときわ盛り上がっている場所がある一方、券売機の対応が間に合わない“新紙幣ショック”も相次いでいます。

約20年ぶりにデザインが一新される新紙幣。
千円札は細菌学者の北里柴三郎に、五千円札は教育者の津田梅子に、一万円札は実業家の渋沢栄一に変わります。

その渋沢栄一の出身地、埼玉・深谷市にある道の駅には、日本酒やTシャツなど関連グッズがずらりと並んでいました。

グッズ購入者:
発行日が近いので、囲まれたいなと。ホテル業をやっているので、地方から来ていただけたらなと期待している。

盛り上がりは宮城県でも。
渋沢が設立に深く関わった銀行には、“幻の渋沢千円札”が展示されています。

実は1963年発行の千円札の肖像画の最終候補に挙がっていたのです。

結局、偽造防止の観点から、ひげを生やした伊藤博文が採用されたということですが、幻の千円札をひと目見ようと、銀行の資料館には多くの人が訪れているといいます。

新紙幣発行は8日後。その日に向けて、各地では券売機や自動販売機の交換作業などが急ピッチで進められています。しかし、中には間に合わない店も。

東京・墨田区の創業75年を迎える「大黒湯」。
地元の人から愛されるこの銭湯でも、これまでお金を数える機械を新紙幣対応に変えるなどの準備を進めてきました。券売機も1年前に部品の交換を注文したといいます。ところが…。

大黒湯・新保卓也店主:
部品が届いてない。手違いがあって。「3カ月から6カ月待たないといけない」と言われている。

24日になって部品の注文が通っていないことが判明。
年内は新紙幣に対応できない可能性があるといいます。

大黒湯・新保卓也店主:
番台で(新紙幣と)旧紙幣を両替させてもらい、こちら(券売機)で使う。それも準備していかないといけない。

フィーバーと混乱と共に、7月3日の新紙幣発行が迫っています。

© FNNプライムオンライン