「胸が痛い…」救急隊員が心電図を学ぶ 命を守る的確な状態の把握とは【長崎】

胸の痛みを訴える救急患者を適切に病院につなげようと、県内の救急隊を対象に心電図を詳しく読み取る講習会が開かれました。

「既往歴は・・・受け入れいかがでしょうか」

長崎大学病院が開いた心電図の講習会です。

長崎市消防局と県央消防本部から18人の救急隊員が参加し、長崎大学病院の医師や救急救命士などが講師を務めました。

「胸が痛い」という通報を受け、現場に駆け付けた救急隊は患者が心筋梗塞なのか、他に原因があるのか判断する必要があります。

重要なのが心臓の動きを可視化する心電図を正しく読み取ることです。

参加者は心電図の波形の意味などの基礎知識や、初期の対応などを学びました。

人形を使った実習では所見を出したり、どの病院に搬送するかなど、一連の対応を確認しました。

長崎市消防局中央署警防2課 松が枝救急 下川公浩さん
「病院に行く前は私たちしか観察ができないので、先生に代わって患者を的確に状態を把握するのが大切だと学んだ」

長崎大学病院 高度救命救急センター 井山慶大さん
「最終的には地域の住民に還元して、心筋梗塞に万が一なってしまった時に、いち早く対応して頂き、病院に連れて行けるような地域になれば」

長崎大学病院によりますと、心臓を握られるような強い胸の痛みは心筋梗塞の特徴で、迷わず救急車を呼んでほしいということです。

© 株式会社テレビ長崎