全国的に品薄状態の”お米” 佐賀県内の現状は... 佐賀の主力品種さがびよりの田植えも【佐賀県】

県内各地で田植えがピークを迎え、佐賀の主力品種さがびよりも田植えが始まりました。一方、コメをめぐっては全国的に品薄状態ともいわれています。県内の現状を取材しました。

24日午前の白石町。田中秀範さんの約43アールの田んぼではさがびよりの田植えが始まり田植え機で苗を植えていきました。
田中さんは優れた生産技術が評価され、県内に42人しかいない、さがびより米(マイ)スターに認定されています。

【さがびより米スター 田中秀範さん】
「去年は今までにない高温だったけど”特A”を取れましたので、ある程度我々米スターとしてはこれでいけるという自信はある。とりあえずは15年連続を目指してやっていきたいと思う」

県が独自に開発した品種のさがびよりは夏場の高温に強く、もっちりとした食感や甘みが特長。
コメの食味ランキングでは14年連続で最高評価の“特A”を獲得しています。
今年は約6400ヘクタールで栽培され、10月中旬に収穫されるということです。
一方、佐賀市の小売店では…

【原竹アナウンサー】
「Aコープ城南店のコメ売り場です。品薄感はありますが、ここでは当日か前日に精米したものを置いているということで、在庫には全く問題は無いということです」

全国的に”品薄”とされる国産米。農林水産省によりますと、キャベツやニンジンなど主要8品目の野菜の価格は、天候不良などが影響し平均して約20%上昇しています。
一方で、コメの価格は県産米の場合7%の上昇にとどまっています。
JAさがによりますと、この割安感や、インバウンドなどがコメの需要の回復に影響し、県内の4月のコメの在庫量は去年の同じ時期の88%になっています。

JAさがは「一時的な品薄感があるものの、県内の在庫はまだ十分にある。突然棚からなくなることはないので安心して普段通りに購入してほしい」としています。

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