富士山“映え”スポットでいわゆる白タク行為か インドネシア国籍の男女2人を逮捕 羽田から山梨経由で静岡へ

またも、外国人が詰めかける観光地で悪質な犯行です。静岡県富士市にある「富士山夢の大橋」を訪れる客に対して、いわゆる「白タク行為」をした疑いで男女2人が逮捕されました。

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<社会部 中西結香記者>
「正午過ぎです。容疑者2人を乗せた捜査車両が駐車場から出ます」

富士山を撮影できる「映えスポット」として、多くの観光客が詰めかける富士市の富士山夢の大橋。ここで、外国人の男女2人が逮捕されました。

道路運送法違反で逮捕されたのは、いずれもインドネシア国籍で神奈川県横須賀市の男(38)と、群馬県太田市の女(41)です。

2人は、6月24日から25日にかけて、国交省の許可を受けず外国人観光客18人を車2台に乗せて、羽田空港から山梨県内のホテルを経由し「富士山夢の大橋」までの間、いわゆる白タク行為をした疑いが持たれています。

5月には、清水港に寄港したクルーズ船の客に向けて白タク行為をしたとして外国人が摘発されていますが、今回、逮捕されたのは「富士山夢の大橋」。外国人に人気の観光地である一方、中央分離帯への横断や違法駐車など、マナー違反がたびたび問題になっている場所でもあります。

<近所の人>
「停めるところがないから、ここに入ってくる」
「これ、自分でつけた。ずっとね。こっちに停めちゃうもんで。ここへね。だから、つけた」

中央分離帯にフェンスを設けたり、近所の人が柵やコーンを設置したりするなどして対策をしている最中、今度は白タク行為。その手口を、逮捕された男女が運転していた車に乗っていた観光客に聞くと。

<利用客>
「インドネシア語を使用し、インスタグラムを通じてメッセージでやりとりしています」

SNSのメッセージサービスを通じて運転手とやりとりをしていて、今回、初めて会ったということです。また、利用者は自分が利用している車が違法であることも知らなかったといいます。

外国人観光客を狙った悪質な犯行。市内のタクシー運転手に聞くと。

<タクシー運転手>
「真面目にやっている運転手。みんなじゃないですか。それを自家用車で。仕事を取られる。こちらは、二種免許を取って正規でやっている。それを一種免許の人がやるのは許せないですよね。待ち時間もあったりして、一生懸命仕事をしている。こちらから乗ってくださいというのは、法律上、言えないんですよね。法律に則ってやっているのに、法律を破って白タクという形で儲けを出すのはよくないですよね」

警察は、2人がこれまでにも白タク行為をしていたとみて、詳しく調べています。

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