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2023年1月、岩手県奥州市の自宅で同居する祖母を包丁で殺害しようとしたとして、殺人未遂の罪に問われている女の裁判員裁判で検察は25日、懲役5年を求刑しました。
殺人未遂の罪に問われているのは、奥州市前沢七日町裏の無職・千葉明子被告35歳です。
起訴状などによりますと、千葉被告は去年1月3日の午後10時ごろから午後10時15分ごろまでの間に、奥州市前沢の自宅で同居していた当時97歳の祖母タへさんの右腕と首を台所にあった包丁で突き刺し、殺害しようとしたとされています。
これによりタへさんは全治2週間の傷を負いました。
この裁判では自閉スペクトラム症と診断されている千葉被告の責任能力が争点となっています。
きょうの公判で検察側は「動機の一部に軽微な障害の影響はあるものの、犯行を決意したあと、合理的な行動を取っている」として懲役5年を求刑しました。
一方弁護側は、「自身の行動の善悪を判断する能力が著しく損なわれ、心神耗弱状態にあった」と主張し、執行猶予付きの判決を求めました。
判決は来月1日に言い渡されます。