被害者が胸中語る “訪問盗グループ”の男1人を再逮捕

貴金属の買い取りを装い、高齢女性からネックレスを盗んだとして再逮捕された男。

男が属する窃盗グループは、換金後におよそ4億円を得たとみられています。

被害者の1人が胸の内を語りました。

「はがゆくてはがゆくてね」頭がくちゃくちゃです」

こう語るのは、福岡県内の住宅に1人で暮らす78歳の女性です。

女性は去年12月、自宅を訪問してきた男から、「何でも査定しますよ」などと言われ、金縁のめがねや金製のネックレスを見せたところ、査定を受ける中で男にネックレスを盗まれたといいます。

「主人の思い出の一品」「熱海に旅行に行ったときの思い出。」

この女性からネックレスを盗んだとして、警察は先月、福岡市中央区の買い取り会社社員・塩谷隼人容疑者(31)を逮捕しました。

また、塩谷容疑者は同様の手口で、別の女性(83)からも金製のネックレスを盗んだとして、先週、再逮捕されました。

「高齢者を狙っていた」などと話し、いずれの容疑も認めています。

グループを巡っては、別のメンバーの男が他県警で逮捕・起訴され、福岡県警でも別の男が指名手配されています。

県内での被害額は400万円相当に上り、グループは2020年以降、県内の店舗で換金し、約4億円を得たとみられています。

© 九州朝日放送株式会社