夏休み前に公園の遊具を点検 隙間や段差でケガさせない 「こわれたゆうぐであそばない」注意書きも

夏休みまであと1か月となる中、愛知県内の公園で、子どもたちが遊ぶ「遊具」の安全点検が行われました。活かされたのは「ママの視点」です。

名古屋市昭和区にある川名公園には、25日も午前中から多くの親子連れが訪れていました。子どもたちが遊ぶ遊具には…。

(報告:荒川栞記者)
「こちらの鉄棒には『こわれたゆうぐであそばない』と注意書きがされています」

(母親)
「『故障している遊具では遊ばないで』と書かれているので、壊れていないか確認してから使用するようにしている」

愛知県内の公園では過去に、こんな事故が起きていました。

2013年3月に稲沢市にある県営公園で、8歳の男の子が遊具からむき出しになっていたボルトで頭を打ち、頭の骨を折る大けがを。

また2023年4月には西尾市の公園のグラウンドで、地面から突き出ていた釘(くぎ)によって、小学4年生の男の子が膝を10針縫う大けがをしました。

公園で子どもを連れたお母さんやお父さんに、子どもを遊ばせる時に気を付けていることを聞いてみると…。

(父親)
「(子どもが)まだ小さいので、落ちたり、けがをしないように気を付けている」

(母親)
「遊具が熱いので、この時期は触っていない。(私が)触って熱いと思ったらやめる」

実際に危ない思いをしたというお母さんは。

(母親)
「隣に座って滑ろうと思ったら、受け止めきれなくて頭をぶつけたことも。滑り台は基本一緒に滑るようにしている」

そんな中、25日に安城市の総合運動公園で行われたのは「遊具の安全点検」。

地域の母親らでつくる県の地域活動連絡協議会のメンバーが実施しました。

(ブランコの下にできた段差を見つけて)
「ここ(地面の段差)に足を引っかける。子どもが走ってきてつまずく、つまずいて転ぶ。ここ(ブランコ)ばかり見て走るので」

この協議会では毎年、夏休みを前に「ママの視点」をいかして県内の公園の遊具に危険性がないかどうかを点検しています。

こちらの公園では25日の点検で「隙間」や「段差」など補修の必要がある遊具が複数見つかりました。

(愛知県地域活動連絡協議会 加藤愛子 会長)
「子どもは背が低いので、大人とは目線が違う。子どもの目線で見た危険性を(保護者には)感じてもらいたい」

(公園に来ていた母親)
「何かあったときに、やっぱり怖いので。こうやって点検してもらったら、うれしい」

協議会では点検の結果を報告書にまとめ、県を通じて公園を管理する安城市に提出する予定で、今後の公園の安全対策に反映される予定です。

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