「現行180円から200円で黒字」熊本市が市電の運賃引き上げ案示す

次は、厳しい経営状態にある熊本市電についてです。

熊本市交通局は25日、市電の運賃引き上げ案を熊本市議会の特別委員会に示しました。

仮に運賃を、現在の180円から200円に引き上げた場合、今後30年間の累積収支は黒字になるとしています。

25日開かれた熊本市議会地域公共交通特別委員会。

市交通局は「市電の利用者数はコロナ前の水準に戻らず昨年度は4億円の赤字。一般会計からの繰り出し金で利益を確保している状態」として熊本市電の運賃引き上げ案を示しました。

【熊本市交通局総務課 吉岡 秀一 課長】
「仮に運賃200円だと収支が保たれ30年間の累積収支は黒字ですが、180円で試算すると来年度初年度から赤字になり、30年間の累積収支が2億7000万円の赤字になる見込みです」

市交通局によりますと、仮に運賃200円とした場合、今後30年間の累積収支は黒字になる見込みです。

市電は去年6月、運賃を180円に引き上げたばかり。

改定額は、九州運輸局との協議や市民アンケートなどを実施して決定し、12月議会に条例改正案を提出、来年6月に運賃を改定する方針です。

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