広末涼子が涙「幸せ者だなと実感した」 向田邦子賞『グレースの履歴』の源孝志氏を祝福

祝福のスピーチを行った広末涼子

脚本家で映画監督の源孝志氏(63)が25日、都内で行われた「第42回(2023年度)向田邦子賞贈賞式(東京ニュース通信社主催)」に出席。昨年3月より放送された「グレースの履歴(NHK BSプレミアム)」で同賞を受賞した。

同作品は〝グレース〟という愛車を遺して事故で亡くなった妻の謎を解くため、カーナビに残された旅の履歴をたどる物語。

この日は滝藤賢一、柄本佑、大鷹明良、毎熊克哉、平埜生成、木村祐一、丘みつ子、石橋蓮司、宇崎竜童、広末涼子ら俳優陣も祝福に駆けつけた。

源氏は「失言があったらいけないので、メモを…」と片手に紙を握りしめながら「僕が憧れていたテレビドラマの脚本が評価されたこと、また向田先生の名前がついた賞をいただけたこと、一流の脚本家の方々に選んでいただいたこと、この3つがうれしい」と受賞した心境を語った。

また「脚本家は物語を作るのが仕事。書いてる間は孤独で苦しくて、最後まで書ききれるんだろうかと何度も思うこともある。でも、やり切った時の達成感がすごく大きくて、『グレースの履歴』もその1つ。本当に皆さんのおかげだと思う」と感謝を述べた。

主演を務めた滝藤は「素晴らしい脚本の中で、日本の美しい景色を旅できたことは、私の宝物です。とても幸せな時間でした」と撮影を振り返った。また、同作品に出演した広末は「役者に力とか感情を与えてくださる監督と本とシーンと出会えて、幸せ者だなと実感した」と涙ぐみながら伝え、お祝いのスピーチを締めくくった。

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