内子の観光地、EVで気軽に巡って 町がシェアリング事業開始

観光客向けカーシェアリング事業の開始式で、車両に乗り込む内子町の小野植正久町長=25日午後、同町内子

 内子町内の観光地を気軽に巡ってもらおうと、町などは25日、2人乗りの小型電気自動車(EV)を活用したカーシェアリング事業を始めた。同町内子の「まちの駅Nanze(なんぜ)」にEV2台を配置し、充電スタンドを設置。利用希望者は専用アプリから予約できる。

 町町並・地域振興課によると、2023年の町内観光客は約95万人。新型コロナウイルス禍前(19年は約114万人)の水準に戻りつつある。しかしJRなどの公共交通機関と町内周辺部の観光地を結ぶ2次交通が不便なのが課題という。

 そこで観光客がEVを使って町の隅々まで足を運び、農村景観や伝統文化、自然などの魅力を味わえるようにと、町観光協会や事業運営を担うトヨタレンタリース西四国(松山市)と計画した。同社が県内自治体と連携してEVのカーシェアリングに取り組むのは上島町に続き2例目。

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