オリックス ソフトバンクに完敗 26日にも自力V消滅危機 7回有原のノーノー阻止から追撃も本田が4失点誤算 犠打処理→悪送球で打者生還悪夢も

 8回から3番手で登板も、ソフトバンク打線に打ち込まれた本田は降板(撮影・中田匡峻)

 「オリックス2-7ソフトバンク」(25日、京セラドーム大阪)

 オリックスは終盤に追い上げも見せたが、ソフトバンクに敗戦。首位ソフトバンクとの差が14.5となり、26日に敗れた場合、自力V消滅となる危機を迎えた。

 打線は、六回まで無安打と有原攻略に苦しんでいた。しかし、七回に安打をきっかけに、得点を重ねた。

 3点を追う七回1死走者なし。太田がチーム初安打とする右前打で出塁すると、続く西川が右翼線二塁打でチャンスメークした。1死二、三塁で打席には紅林。有原のカットボールを左前に運び、三遊間を破る適時打でまずは1点を返した。

 なおも1死一、三塁の好機で今度は森が有原のチェンジアップを右前に運ぶ適時打。後続が倒れ、一気に逆転とはならなかったが、意地を見せた攻撃に京セラドームが沸いた。

 先発の曽谷は6回6安打3失点(自責1)と試合は作ったが、もったいない失点が反省点だ。1点ビハインドの六回先頭・周東に中前打で出塁を許す。続く今宮の犠打が投前に転がり、曽谷は一塁に送球したが、これが悪送球に。右翼方向にボールが転々とし、右翼・森が懸命にダイビングしたが、届かず無情にもボールは無人の外野へ転がっていった。

 周東が楽々と本塁に生還し、打者の今宮も一気にホームイン。目を背けたくなるような光景に、京セラドームは悲鳴に包まれた。曽谷は「先制点を取られてしまったことや、自分の送球ミスで失点してしまったところを反省しなければいけません。流れを呼び込むピッチングができなくてすごく悔しいです」とコメントした。

 1点ビハインドの八回からは本田を投入したが、4失点と打ち込まれた。

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