「スペイン戦の埋め合わせをしたかった」EUROで大ブレイク中のイタリア代表DF、劇的ドローのクロアチア戦後に涙した理由

現地時間6月24日、ドイツで開催されているEURO2024のグループステージ最終節(B組)で、前回王者のイタリアはクロアチアと対戦。試合終了間際の同点弾で1-1のドローに持ち込み、ラウンド16へ駒を進めた。

ほぼラストワンプレーという時間帯に生まれたMFマッティア・ザッカーニの得点をアシストしたのが、DFのリッカルド・カラフィオーリだ。

90+8分、敵陣中央からドリブルで持ち上がると、左サイドでフリーだったザッカ―ニに右足で絶妙のパスを供給し、劇的弾を演出した。

このアシスト以外にも5回のクリア、空中戦勝率100%を記録するなど攻守で奮闘。イタリア代表の決勝トーナメント進出に大きく貢献した。

試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、そのカラフィオーリはピッチ上に倒れこんで涙を流した。

【動画】カラフィオーリがアシストしたザッカ―ニの劇的弾!
『SKY ITALIA』によれば、22歳は試合後、「何も考えることができなかったよ。ただ幸せだった。スペイン戦でのオウンゴールの埋め合わせをして、アッズーリに貢献したかった」とコメントした。

第2節のスペイン戦でカラフィオーリが献上したオウンゴールは、GKのはじいたボールが当たった不運なものだったが、責任を感じていたようだ。

大会前のテストマッチだったトルコ戦での代表デビューながら、グループステージでは全3戦に先発。今大会でブレイクしたカラフィオーリだが、クロアチア戦でイエローカードをもらったことで累積警告となり、スイスとの決勝トーナメント1回戦は出場できない。

ニューヒーローを欠くイタリアだが、スイスに勝利して準々決勝に進出できるか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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