「ホッとしている」茨の道行き危機から救ったドイツ31歳FWが安堵。5歳上の監督はスーパーサブの重要性を力説【EURO】

現地時間6月23日に開催されたEURO2024のグループステージ第3節(A組)で、開催国のドイツは、スイスとフランクフルトで対戦。1-1で引き分け、勝点を7に伸ばした結果、グループ首位通過を決めた。

28分に奪われた1点をどうしても返せずにいたなか、土壇場で大仕事をやってのけたのは、ニクラス・フュルクルクだ。76分からピッチに入っていた31歳のストライカーは90+2分、同じく途中出場のダビト・ラウムのクロスから、豪快なヘディングシュートを放ち、チームを敗戦危機から救った。

殊勲の背番号9は試合後、大会公式のインタビューに対応。「同点ゴールは、大会の全て、チームの雰囲気、国内の高揚感に繋がる瞬間だった。とても良い気分だ。チームとしてあの喜びを味わえてホッとしている」と興奮気味に語った。

【動画】鳥肌モノの劇的弾!スーパーサブが敗戦危機から救う
また、ユリアン・ナーゲルスマン監督は「彼は再び良いゴールを決めた。彼は我々にとって重要だ。そういう選手を途中から起用できて幸せだよ」と、初戦に続いて途中出場で結果を残したフュルクルクを絶賛。そして、36歳の若き指揮官は、スーパーサブの重要性もこう伝えた。

「交代で入り、決定的なゴールを決められる選手の存在は重要だ。我々は先発メンバーを選ぶために対戦相手を分析し、そのうえでベンチから色々な選手を投入できる」

敗れれば2位での突破で、決勝トーナメント1回戦の相手は、現状イタリアが有力の茨の道となっていた。それだけに、29歳で代表デビューした男の一発は、非常に価値が高い。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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