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秋田県大館市の鳥潟会館の庭園が、国の名勝に指定される見通しだ。正式に指定されれば国の名勝は県内で7件目。
文化審議会は、国の諮問を受けて審議し、大館市花岡町にある鳥潟会館庭園を名勝に指定するよう答申した。
鳥潟会館は、江戸時代から旧花岡村の肝煎(きもいり)を代々務めた鳥潟氏の旧住宅で、1935年から5年かけて主屋の増改築と庭の整備が行われた。
庭園は山から流れ出た渓流が海に注がれる風景が表現されていて、「五稜池」と名付けられた中央の池は海をまねて造られた。
庭園の広さは約8200平方メートル。池の周囲を一周しながら鑑賞する「池泉回遊式」の庭園で、整備にあたっては京都から庭師や職人を招いたという。
池を中心に様々な樹木や庭石が配置されていて、石は京都や福井など各地から優れたものが取り寄せられた。園内にはツツジやモミジなど66種類・約800本の木が植えられていて、四季折々の景色を楽しむことができる。
主屋から眺める庭園は、開放的な芝生の庭に既存の木が生かされていて、奥行きが感じられる。
鳥潟会館庭園は、今秋に正式に国の名勝に指定される見通しで、指定されれば県内の国の名勝は7件となる。