【巨人】長野久義 通算1500安打を達成「新潟で決められてよかった」

通算1500安打を達成した長野久義

巨人・長野久義外野手(39)が史上138人目となるプロ通算1500安打を達成した。25日のDeNA戦(新潟)の9回に代打として登場し、中前適時打。メモリアルヒットでスタンドを沸かせた。

G党の待ちに待った一打で敵地ながらも球場は大歓声に包まれた。長野は2―1と1点リードの9回一死二塁の場面で代打で打席に立ち、相手投手・坂本のチェンジアップをうまくさばいて中前へ運んだ。記念の一打は貴重な適時打にもなり、結果的にこの1点が勝利を決める大きな追加点となった。

長野は塁上で両手を上げてガッツポーズ。大城卓が小走りで記念のボードを手渡すと、背番号7は高く掲げてファンの声援に応えた。長野は「プロに入った頃には1500本も打てると思っていなかったんですけど、よかったです。支えてもらっている球団の方だったり、ファンの皆さんに感謝したい」とコメント。さらには「新潟で決められてよかった」と思いを口にした。

2019年オフに人的保障で広島に移籍後、23年に巨人に復帰したベテランは、1500安打まで残り14本でプロ14年目の今季をスタート。主に代打や左翼のスタメンとしてチームを支えるいぶし銀の働きを見せていただけに、ファンからの歓声もひと際大きく、この日も打席に立った時には長野コールが鳴り響いていた。

1500本への意識はあったのかという問いには「内海さんに東京ドームで(記録の)放送がある度にプレッシャーをかけられていた」と口にし「なんとかリーチから一発で決められてよかったです」と笑顔で語ったベテラン。「とりあえず1501本目をね、目指して頑張ります」と打撃職人の目は早くもその先を見据えていた。

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