在日ミヤンマー人がゾウの受け入れ延期を要請

日本に住むミャンマー人の有志が、25日、来月にも福岡市動物園に輸送される予定のアジアゾウの受け入れ延期を福岡市に要請しました。

母国の民主化を望む在日ミャンマー人のミンスイさん(63)らは弾圧を続ける国軍がゾウの譲渡を政治利用することへの懸念を示し、民主化されるまで受け入れを延期するよう福岡市に求めました。

ミンスイさん(63)は「福岡市とヤンゴンは姉妹都市だが、締結の際は国軍(支配)ではなかった。状況は変わりました。国民は殺されました。それなのにそのまま受け入れるということはちょっとあり得ない」と話しました。

福岡市は要請書を受理したうえで、ゾウの譲り受けは軍事クーデターの2年前に交わされた覚書に基づくもので、学術交流や種の保存を目的にしていると説明したということです。

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