【追記あり】交通事故で病院搬送のオジエ/ランデ組がラリー・ポーランド出場をキャンセル。代役はロバンペラ組に

 WRC世界ラリー選手権に参戦しているTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)は日本時間6月26日、レッキ中に交通事故に遭い、検査のため病院に搬送されていたセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車トヨタGRヤリス・ラリー1)についての情報をSNSにて更新。

 検査の結果ふたりに重傷は見られず、ランデはすでに退院したとのことだが、オジエは経過観察のために一晩の入院措置となり、27日(木)より開幕する第7戦ラリー・ポーランドに参加することができなくなってしまったことと明らかにした。

 7年ぶりのWRC開催を控えるラリー・ポーランド。当該事故が発生した25日(火)は、スペシャルステージ(SS)を乗用車で実際に走行してコンディションを確認する通称“レッキ”が行われており、オジエ組はロードカーでSS10/14の舞台となる『ゴルダップ』を走行していた。

 ポーランドの地元RMFラジオの報道によると、オジエ組の乗ったGRヤリスは、丘になっていた砂利道で乗用車と正面衝突し、オジエとランデのふたりに加え、乗用車を運転していた女性と同乗者の計4名が負傷。

 事故後は2機の救急救命ヘリコプターが駆けつけ、オジエと乗用車を運転していた女性のふたりを病院に搬送。ランデと乗用車の同乗者は、救急車で搬送されていた。なお、すべてのレッキ車にはGPS追跡機能が備わっており、事故発生当時の車両速度については、規定の制限内であったとされている。

 病院に搬送された事故関係者は全員がスキャン等の診察を受け、重傷がないことが確認されている。すでにコドライバーのランデは退院したが、ドライバーのオジエについては一晩の検査入院措置となったため、17号車クルーのふたりはイベントへの参加が不可能となってしまった。

 今回のオジエ/ランデ組の出場キャンセルについて、TGR-WRTは参戦クルーの代替案を検討しており、近日中に最新情報が発表されるとのことだ。まずは、今回の事故で負傷された関係者の一日も早い回復を祈りたい。

ラリー・ポーランドのレッキ中に交通事故に巻き込まれたセバスチャン・オジエ(右)とヴァンサン・ランデ(左)

【※追記】チームはふたたびSNSを更新。オジエ/ランデ組の代役としてカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組が参戦し、カーナンバーは69号車に変更されることを報告した。WRC公式サイトによるとTGR-WRTの要請に対しスチュワードは、17号車のクルー変更およびゼッケンナンバーを『69』に変更することを承認しており、さらにロバンペラ/ハルットゥネン組には26日(水)に12時間分と27日(木)に2時間分のレッキを許可し、シェイクダウンからSS19まで予定されているすべてのステージの確認走行を認めている。

投稿 【追記あり】交通事故で病院搬送のオジエ/ランデ組がラリー・ポーランド出場をキャンセル。代役はロバンペラ組にautosport web に最初に表示されました。

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