通信制高校の生徒が店舗運営や奉仕活動 北上「わらすばキッズ」

子ども食堂の参加者にタマネギを売り込む「わらすばキッズ」のメンバー

 北上市大堤南のNPO法人わらすば・星華学園(大内玲子理事長)を利用する通信制高校の生徒たちが「わらすばキッズ」を立ち上げた。チャレンジショップやボランティア活動を通して、商売の流れを学んだり、地域と交流を深めたりする。初回は収穫したタマネギを子ども食堂に併せて販売。学習に加えた社会経験の場として「自分たちで考え、活動を積み重ねていきたい」と意気込む。

 カレーの匂いが漂う中、エプロン姿のメンバー9人が「タマネギいかがですか」と売り込んだ。同法人が21日夕に相去地区交流センターで開いた子ども食堂。地区内の畑で収穫し、袋詰めしたものを100円と50円で販売した。

 同法人は2020年度に活動を始めた。学校に通うことが難しい子どもたちの居場所として、フリースクールや通信制高校サポート校として学びを実践してきたが、クラブ活動や生徒会など集団活動の機会が少ない課題があった。

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