オランダがまさかの3位通過…16強でイングランドと激突か GL苦戦で可能性高まる

決勝トーナメント初戦でオランダとイングランドが対戦の可能性【写真:ロイター】

オランダはオーストリアに2-3で敗れた

欧州選手権(EURO)は現地時間6月25日にグループリーグC組の最終戦が行われ、イングランドはスロベニアと0-0で引き分けた。一方でD組ではオランダがオーストリアに2-3で敗れたことでまさかの3位通過。これにより、両者が決勝トーナメント1回戦で対戦する可能性が高まっていると英公共放送「BBC」が報じた。

EUROは2016年から24チームに拡大され、グループリーグは各組の2位以内と3位のうち上位4チームが決勝トーナメント進出する形式になっている。

オランダは第2戦を終えフランスと並び勝ち点4で決勝トーナメント進出を決めていたが、オーストリアとのゲームは点の取り合いに。オランダはオウンゴールで先制点を与えると、同点に追いついては突き放される展開で最後はMFマルセル・ザビッツァーに決勝ゴールを許した。そして、フランスは敗退が決まっていたポーランドに不覚を取り1-1の引き分けで終了。この結果、オーストリアが首位通過、フランスが2位、オランダが3位での決勝トーナメント行きという結果になった。

その後の時間帯でイングランドはスロベニアを相手に見どころの乏しい0-0の引き分けを演じたが、別会場ではデンマークとセルビアも0-0の引き分け。この結果、イングランドが首位通過した。デンマークとスロベニアは勝ち点、直接対決の成績、得失点差、総得点、フェアプレーポイントのすべてが並んだため、予選の成績ランキングによりデンマークの2位、スロベニアの3位での決勝トーナメント行きが決まった。

イングランドの決勝トーナメント1回戦は、3位通過4チームの中から決まる。どのグループから突破チームが出るかに関わってくるが、すでにC組3位のスロベニアとD組3位のオランダの突破が決まりB組3位のクロアチアが敗退決定となったことを踏まえると、イングランドは高確率でオランダと対戦することになる。

イングランドとオランダの対戦が避けられるパターンは、3位のうち4チームの突破がC組、D組、E組、F組の組み合わせになった場合のみ。そのため、A組の3位ハンガリーの勝ち点3で得失点差マイナス3というスコアをE組とF組の3位チームの両者が上回った場合のみ、イングランドはE組の3位通過チームと対戦する。

どのチームが勝ち上がっても決勝トーナメントでは見ごたえのある試合が期待できるEUROだが、16強時点でイングランド対オランダが実現するとなれば注目カードになりそうだ。(FOOTBALL ZONE編集部)

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