中日・小笠原慎之介の壮絶「無援護地獄」…8回1失点で負け阪神・才木ですらグチれない

才木浩人(C)共同通信社

阪神の才木浩人(25)が2球に泣いた。

25日の中日戦。0-0の八回2死から2番の田中に右翼線三塁打を打たれると、続く板山に先制の右前適時打を浴びた。結局、これが決勝点になり、今季2敗目。七回まで散発4安打無失点の快投を続けていただけに、痛恨の1イニングになった。評論家の橋本清氏が言う。

「試合前までリーグ2位の防御率1.20で3完封は12球団トップ。リーグ最多の8勝を挙げている才木を、もちろん責められません。援護が少ない中で必死に腕を振っている。今季13試合に登板し、登板時の援護点はこの日も含めて平均1.92点。勝ち星はとっくに2ケタに達していてもおかしくない。3完封はいずれも3-0、1-0、1-0と息詰まる投手戦を制したもので、たまにはラクに投げたい、というのが本音でしょう。とはいえ、この日の中日先発の小笠原の無援護地獄はそれ以上。小笠原の前ではグチもこぼせません」

確かにそうだ。今季12試合目の先発となった小笠原慎之介(26)の登板時の援護点はなんと、わずか1.2点。計8試合が援護点ゼロと孤立無援状態だ。この日も板山に適時打が出るまで、中日打線はゼロ行進だった。防御率1.99ながら、この日がようやく3勝目(6敗)。実に5月22日の巨人戦以来の勝ち星だっただけに、8回1失点8奪三振の好投を見せた才木もこの日ばかりは不満を飲み込むしかない。

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中日のビシエドに「電撃トレード説」が急浮上している。いったいどういうことなのか。

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