日フィル楽団員 福島県田村市の船引中生指導 8月の郡山公演、一緒に演奏へ

団員に指導を受ける船引中生

 8月に福島県郡山市で開かれる日本フィルハーモニー交響楽団(日フィル)のコンサート「東北の夢プロジェクト 楽しいオーケストラ」に出演する楽団員は25日、田村市の船引中を訪れ、一緒に舞台に立つ同校吹奏楽部の生徒に演奏を指導した。

 指導と交流を兼ねて企画した。楽団金管楽器の5人が吹奏楽部でトランペット、トロンボーンなどを担当する部員14人を指導した。

 楽団員はパートごとに、楽器の持ち方から、息の出し方などを丁寧に伝えた。ホルンを教えた楽団の村中美菜さんは「練習するうちに音も表情も変わって驚いた。こちらも楽しかった」と話した。吹奏楽部部長でチューバを担当する石井杏さん(3年)は「緊張したけれど、貴重な経験になった。本番でもいい演奏をしたい」と誓った。

 26日午後1時30分からは田村市文化センターで市内の中学3年生と市民を対象にコンサートを開く。

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 公演は8月11日午後5時半から、郡山市のけんしん郡山文化センター(市民文化センター)で開かれる。日フィルは毎年、被災地でコンサートを開き、地元の子どもたちと交流している。チケットは全席指定で大人3千円、子どもは1500円。問い合わせなどは福島民報社事業局 電話024(531)4171へ。

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