米CDK、自動車ディーラー用システムの復旧は月末以降の見通し

Nora Eckert Nathan Gomes

[25日 ロイター] - 自動車業界向けのソフトウエアを提供する米CDKグローバルは、サイバー攻撃を受けて停止したディーラー向け管理システムの復旧が今月末以降になると予想している。同社がディーラー各社に送ったメモをロイターが25日に確認して明らかになった。

メモによると、CDKはシステムを6月30日より前に復旧させることはできないと見込んでおり、ディーラー各社に月末の会計処理で代替手段を取るよう要請した。

CDKのソフトウエアは米国内1万5000余りの店舗で使われている。

CDKは先週、サイバー攻撃を受けたことを明らかにした。同社はロイターのコメント要請に返答していない。

CDKのシステム停止により、一部のディーラーは手作業による事務処理に切り替えた。事情に詳しい関係者の話では、同社のシステム停止は米国内のフォルクスワーゲン(VW)ディーラーの約半分、アウディのディーラーの約60%に影響している。

ホンダ、トヨタ、現代の各社は、システム停止による影響を把握するため状況を注視しているという。

© ロイター