長崎駅とスタジアムシティ結ぶ県道 ほこみち指定を検討、にぎわい創出へ改修も

 長崎県は25日、JR長崎駅や10月に開業する長崎スタジアムシティの西側を通る浦上川沿いの県道について、歩道の占用許可の条件を緩和する歩行者利便増進道路(通称・ほこみち)への指定を検討する考えを明らかにした。民間の飲食・休憩施設などの設置を促し、にぎわい創出を図る。
 定例県議会一般質問で中尾吉宏土木部長が大倉聡議員(もったいないよ長崎)に答えた。
 ほこみちは、道路管理者が歩道内に特例区域を定め、占用許可基準を柔軟にする。ベンチやテーブルを設置し、飲食スペースをつくるなどの活用例がある。
 県道について、大倉議員は稲佐山や女神大橋などを望む景観がある一方、中央分離帯や植栽ゾーンは雑草が生い茂る時期もあり、歩道は劣化して砂利が散らばり歩きにくいと指摘した。
 中尾部長は、市と県で整備を進める東側の道路と同様に「駅と長崎スタジアムシティを結ぶ主要なアクセスルートになる」とし「劣化しにくい歩道舗装への改修を進め、雑草の繁茂を抑制する方法を検討し、良好な道路環境の維持に努める」と答弁。ほこみちの指定で「にぎわいの創出を図っていきたい」とした。
 県道路維持課によると、整備の内容や区間、時期などは今後検討する。

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